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宮尾登美子「東福門院和子の涙」

14番 ☆☆☆☆

宮尾作品で未読でしたが、れんれんさんのお勧めもあって、歴史ものに挑戦しました。
主人公は和子(まさこ)で徳川第二代将軍秀忠とお江与の方の娘です。祖母はお市の方ですから、直系の方だけで、それぞれ何冊もの本ができるくらいの存在です。
和子の生涯を和子のそばでおつかえしたおゆきが語っていきます。
一番の迫力は和子が皇室に嫁いだ後、(夫は後水尾天皇)
「お床いり遊ばす」までの2年4ヶ月苦しんだゆきの姿でした。自分の力だけはこれだけはどうにもならず、和子ともども苦しむ様子。また事態の打開になんとか動こうとする側近の動き。それぞれ圧倒されました。
またタイトルにもなっている、涙・・・やっと授かった子供は女の子が続き、男の子は亡くなり、夫の寵愛も薄れていく
のだけでもつらいのに、かつ女房たちがつぎつぎ出産。(かつては闇から闇に葬られたとか・・・ああおそろしい)
晩年は平穏な日々がやってきまして、慈愛にみちたお姿でしたが、今までのつらいご苦労の裏打ちと思われます。
皇室典範の見直しが叫ばれています。「男系」がえんえんと続くことを賛美するかたの意見が報道されましたが、その「男系」は和子さまのようなかたの犠牲の上に成り立っているものと感じました。私自身このことに関して意見はありませんが、誰かに苦労を強いる制度であればなんとかしてほしいと思います。


まゆ > 和子さんってすさまじい生涯を送っているのですよねえ。私は日本史マニアで、特にお市の方の血統に興味があるのですが・・・。和子さんの生涯については意外と知られていないので、少々残念なのです。宮尾さんが一生懸命書いてくださって、ちょっと救われた気分でした。 (2006/01/30 20:19)
ほっそ > 書き込みありがとうございます。まゆさんのこの本のページも読ませていただきました。
わたしもまゆさんと同様にこの方の存在がもう少し有名になってもいいと思いますが・・・
時代劇で女性にスポットライトがあたるのは、戦国時代と大奥以外にないのかな~ (2006/01/31 08:29)
れんれん > 遅いレスでごめんなさい。読んでくださったのですね。この時期は、本プロにもなかなか立ち寄れないほどバタバタしていました。気が付かずにいてごめんなさい。
やんごとなき方たちの暮らしは、私の想像を越えるものがあるとは思っていましたが、結婚された夫婦が2人きりになるのに、これほど多くの防害者がいたとは驚きでした。時には卑劣な手段を使ってでも阻止しようとされ、結局2年4ヶ月ですから。 (2006/07/06 11:12)
ほっそ > れんれんさん、レスありがとうございます。
歴史ものはかなり苦手で(名前を覚えられない)・・・でもこの作品はそれを超越するものがありましたね。 (2006/07/06 18:44)

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