山田宗樹「嫌われ松子の一生」
51番 ☆☆☆☆
本の広告とゆきみ大福さんの日記で読みたくなりました。\(^o^)/
松子が殺人事件の被害者になってしまい、松子のアパートをかたづけるという面倒な仕事を松子の弟が自分の息子笙にたのむところから、話は始まります。
わたし(川尻松子)の私小説の部分と松子の甥笙が松子の生涯をたどっていく部分と折り重なって進んでいきます。
松子は中学校の教師をしていましたが、修学旅行先の旅館で盗難事件発生。洋一という生徒をかばうつもりが自分が盗んだこととされてしまい、退職。ここから流転の人生が始まります。
小説家志望の男と同棲、そして男の自殺。妻子ある男性との不倫そして裏切り、トルコ嬢、ソープランド・・・松子のひもになる男と覚せい剤をめぐってのトラブル・・・殺人事件を起こしてしまい、刑務所へ。刑務所で美容師の仕事にであい、出所後はこれで全うな道かとおもえば、元の教え子の洋一とめぐり合い、また道をふみはずす・・・
甥の笙は恋人の明日香とともに松子のことを理解しようと彼女にまつわる人にあって、話を聞いていく。これを通じて、若い男女がひとまわり成長していくようすがよかったです。
サブタイトルに「A woman who kept searching for love」とありました。まさしくそうでした。
転落のきっかけになる修学旅行先での出来事(その前の視察も含めて)かわいそうでかわいそうで、まともに読めませんでした。
この作家さんもはつもの、ゆきみ大福さんありがとうね。
ゆきみ大福 > いえいえ、ほっそさんも楽しまれたようで私も嬉しいです♪最近映画の予告をよく目にするのですが、自分が読んだ感覚と映画監督の解釈があまりに違うのでとても驚きました。映画の松子は嫌われても嫌われても明るいんですよね。とっても。たしかにかわいそうではあったけど、松子本人からは悲壮感は感じなかったような気がするので、「なるほど~」と感心してしまいました。映画がとても気になります・・・。 (2006/06/01 00:22) |
ほっそ > ゆきみ大福さん、レスありがとうございます。松子自身は学校の先生を辞めた時点でかなり吹っ切れたように思いました。そこからは冷静に読んでいましたけど、そこにいたるまでは逆に哀れでたまりませんでした。映画はたぶん見ないと思うので、もし見たら、感想教えてください。(^_^) (2006/06/01 08:35) |
chii > こんにちは!映画をみようと思っていましたが、本もなかなか面白そうですね。図書館にあるかな~ (2006/06/02 12:24) |
ほっそ > chiiさん、こちらへもようこそ。\(^o^)/ 私のいきつけの図書館では半月まちでした。たぶんあると思います。これの続編も最近入ったので、今日予約カードいれていました。 (2006/06/02 18:26) |
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