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2006年5月

山田宗樹「嫌われ松子の一生」

51番 ☆☆☆☆

本の広告とゆきみ大福さんの日記で読みたくなりました。\(^o^)/
松子が殺人事件の被害者になってしまい、松子のアパートをかたづけるという面倒な仕事を松子の弟が自分の息子笙にたのむところから、話は始まります。
わたし(川尻松子)の私小説の部分と松子の甥笙が松子の生涯をたどっていく部分と折り重なって進んでいきます。
松子は中学校の教師をしていましたが、修学旅行先の旅館で盗難事件発生。洋一という生徒をかばうつもりが自分が盗んだこととされてしまい、退職。ここから流転の人生が始まります。
小説家志望の男と同棲、そして男の自殺。妻子ある男性との不倫そして裏切り、トルコ嬢、ソープランド・・・松子のひもになる男と覚せい剤をめぐってのトラブル・・・殺人事件を起こしてしまい、刑務所へ。刑務所で美容師の仕事にであい、出所後はこれで全うな道かとおもえば、元の教え子の洋一とめぐり合い、また道をふみはずす・・・
甥の笙は恋人の明日香とともに松子のことを理解しようと彼女にまつわる人にあって、話を聞いていく。これを通じて、若い男女がひとまわり成長していくようすがよかったです。
サブタイトルに「A woman who kept searching for love」とありました。まさしくそうでした。
転落のきっかけになる修学旅行先での出来事(その前の視察も含めて)かわいそうでかわいそうで、まともに読めませんでした。
この作家さんもはつもの、ゆきみ大福さんありがとうね。


ゆきみ大福 > いえいえ、ほっそさんも楽しまれたようで私も嬉しいです♪最近映画の予告をよく目にするのですが、自分が読んだ感覚と映画監督の解釈があまりに違うのでとても驚きました。映画の松子は嫌われても嫌われても明るいんですよね。とっても。たしかにかわいそうではあったけど、松子本人からは悲壮感は感じなかったような気がするので、「なるほど~」と感心してしまいました。映画がとても気になります・・・。 (2006/06/01 00:22)
ほっそ > ゆきみ大福さん、レスありがとうございます。松子自身は学校の先生を辞めた時点でかなり吹っ切れたように思いました。そこからは冷静に読んでいましたけど、そこにいたるまでは逆に哀れでたまりませんでした。映画はたぶん見ないと思うので、もし見たら、感想教えてください。(^_^) (2006/06/01 08:35)
chii > こんにちは!映画をみようと思っていましたが、本もなかなか面白そうですね。図書館にあるかな~ (2006/06/02 12:24)
ほっそ > chiiさん、こちらへもようこそ。\(^o^)/
私のいきつけの図書館では半月まちでした。たぶんあると思います。これの続編も最近入ったので、今日予約カードいれていました。 (2006/06/02 18:26)

林真理子「夜ふけのなわとび」

50番 ☆☆☆

文春の真理子さんのエッセイ。2003年の終わりから、2004年の終わりまでの頃の分が収録。時期としてはアテネオリンピックの前後と思っていただければ・・・この前読んだ「オーラの条件」の前の分。
とにかく理屈抜きに面白くて、参りました。特に女性で自分の体形に自信のないかた(私もその一人)にはお勧めかも?トレーナーの先生について、筋トレにジョギング。作曲家の三枝先生と断食道場に泊まり込み。などこの種の話題が満載。なおかつグルメの話題もいっぱい。

宮尾登美子「きのね」

49番 ☆☆☆☆☆

私にとって思い出の作品。連載時から熱中して、これを含めると今回でよむのは4回目となります。
歌舞伎役者の家が舞台となります。主人公はこの家に奉公にきた光乃。彼女の生涯と奉公先の御曹司雪雄の運命が絡み合っていきます。
大きな出来事だけでも、雪雄の結核療養、元女中のお圭の出産、(もちろん父は雪雄)料亭のお嬢様との結婚とその破綻、お圭の子供のあっけない死、雪雄の腸チフス、疎開生活、光乃の妊娠出産、などなど。雪雄につくす生涯を描いていきます。
光乃の生まれつきの性格と奉公にいくまでの境遇があまりにも違うため、受身にしか生きられないつらさ。節目節目で作者の言葉で書かれる光乃の心理描写がなんど読んでもすばらしいです。
結局光乃は「役者の妻」になるのですが、性格は急に変えることもできず、苦悩も始まります。そして雪雄は役者として頂点を極めますが、癌に侵され、これからというときに亡くなります。
私自身歌舞伎には興味もないので、この本に熱中するのも不思議なのですが、やはりそこは宮尾先生の力といえるでしょう。
今回図書館で初めて「大活字本」を借りて読みましたが、予想以上に読みやすく(まだ老眼ではないのですが、ひどい乱視のため)よかったです。逆にこれから細かい文字や、上下二段のがつらくなりそう(T_T)/~~~


まゆ > 4回目・・・すごいですねえ。私は一昨年だったかに初めて読み、ものすごく感動しました。耐えるだけの生き方は性に合わないけれど、光乃は幸せだったのだろうなと思います。そして、これが現・団十郎の両親がモデルということで、団十郎に対する見方がグッと変わりました。 (2006/05/15 21:53)
ほっそ > まゆさん、レスありがとうございます。一番熱中したのはやはり連載時でしたでしょうか。新聞を手にして、まず小説から読んでいました。でも何度読んでも、歌舞伎には興味がわかないのもまた不思議?主人公も好きですが、奉公人の太郎も魅力的な人間です。モデルがいるというとことで、映像化は難しいと思うので、逆に小説のみの楽しみとなりますが、仕方がありません。
話は変わりますが、宮尾先生の連載が「中央公論」で始まりました。図書館かよいのついでに読めるので、ラッキーです。今度は珍しく男の人が主人公のようです。 (2006/05/16 08:34)
れんれん > ほっそさんご無沙汰しています。「きのね」4回とは凄い!!でもその価値は十分ある作品ですよね。私もいつか再読したいと思います。光乃ってたしかに耐える仕える尽くすの女性でしたが、新妻がそうとは知らず嬉々として、雪雄の大嫌いな蛸の酢の物を作るのを、光乃はどういうことになるかわかっていながら何の助言もせず、黙って見ていた場面に、光乃の女のドロドロした部分を感じました。結果妻が激しく夫から叱責されるのですが、光乃が内心やったあと喜んでいる様子まで想像してしまいました。新連載は織物のお話とか、また新たな世界に誘ってくださるでしょうね。 (2006/05/17 11:31)
ほっそ > れんれんさん、こちらこそご無沙汰です。お元気でしたでしょうか?(*^_^*)
ご指摘の場面はすごいと思います。立場を考えて黙っていたとも受け取れますが、わざと黙っていたとも想像できます。さらにこのあと、新妻と霊南坂教会に逃げる場面・・・今回しみじみ読みました。過去に読んだ時にはあまり印象に残らなかったけど・・・またいらしてくださいね。 (2006/05/17 14:36)

宮尾登美子「きのね」

49番 ☆☆☆☆☆

私にとって思い出の作品。連載時から熱中して、これを含めると今回でよむのは4回目となります。
歌舞伎役者の家が舞台となります。主人公はこの家に奉公にきた光乃。彼女の生涯と奉公先の御曹司雪雄の運命が絡み合っていきます。
大きな出来事だけでも、雪雄の結核療養、元女中のお圭の出産、(もちろん父は雪雄)料亭のお嬢様との結婚とその破綻、お圭の子供のあっけない死、雪雄の腸チフス、疎開生活、光乃の妊娠出産、などなど。雪雄につくす生涯を描いていきます。
光乃の生まれつきの性格と奉公にいくまでの境遇があまりにも違うため、受身にしか生きられないつらさ。節目節目で作者の言葉で書かれる光乃の心理描写がなんど読んでもすばらしいです。
結局光乃は「役者の妻」になるのですが、性格は急に変えることもできず、苦悩も始まります。そして雪雄は役者として頂点を極めますが、癌に侵され、これからというときに亡くなります。
私自身歌舞伎には興味もないので、この本に熱中するのも不思議なのですが、やはりそこは宮尾先生の力といえるでしょう。
今回図書館で初めて「大活字本」を借りて読みましたが、予想以上に読みやすく(まだ老眼ではないのですが、ひどい乱視のため)よかったです。逆にこれから細かい文字や、上下二段のがつらくなりそう(T_T)/~~~


まゆ > 4回目・・・すごいですねえ。私は一昨年だったかに初めて読み、ものすごく感動しました。耐えるだけの生き方は性に合わないけれど、光乃は幸せだったのだろうなと思います。そして、これが現・団十郎の両親がモデルということで、団十郎に対する見方がグッと変わりました。 (2006/05/15 21:53)
ほっそ > まゆさん、レスありがとうございます。一番熱中したのはやはり連載時でしたでしょうか。新聞を手にして、まず小説から読んでいました。でも何度読んでも、歌舞伎には興味がわかないのもまた不思議?主人公も好きですが、奉公人の太郎も魅力的な人間です。モデルがいるというとことで、映像化は難しいと思うので、逆に小説のみの楽しみとなりますが、仕方がありません。
話は変わりますが、宮尾先生の連載が「中央公論」で始まりました。図書館かよいのついでに読めるので、ラッキーです。今度は珍しく男の人が主人公のようです。 (2006/05/16 08:34)
れんれん > ほっそさんご無沙汰しています。「きのね」4回とは凄い!!でもその価値は十分ある作品ですよね。私もいつか再読したいと思います。光乃ってたしかに耐える仕える尽くすの女性でしたが、新妻がそうとは知らず嬉々として、雪雄の大嫌いな蛸の酢の物を作るのを、光乃はどういうことになるかわかっていながら何の助言もせず、黙って見ていた場面に、光乃の女のドロドロした部分を感じました。結果妻が激しく夫から叱責されるのですが、光乃が内心やったあと喜んでいる様子まで想像してしまいました。新連載は織物のお話とか、また新たな世界に誘ってくださるでしょうね。 (2006/05/17 11:31)
ほっそ > れんれんさん、こちらこそご無沙汰です。お元気でしたでしょうか?(*^_^*)
ご指摘の場面はすごいと思います。立場を考えて黙っていたとも受け取れますが、わざと黙っていたとも想像できます。さらにこのあと、新妻と霊南坂教会に逃げる場面・・・今回しみじみ読みました。過去に読んだ時にはあまり印象に残らなかったけど・・・またいらしてくださいね。 (2006/05/17 14:36)

藤原正彦「国家の品格」

48番 ☆☆

最初のほうで、私としてはなんかしっくりこなくて、なぜかいつの間にか斜め読みになっていました。
でも最後のほうでここ数年、自分の中でもやもやしていたものが吹っ切れたように思います。
「法律に違反していなければ・・・」「誰かに迷惑をかけなければ・・・」何をしてもかまわないといった風潮はいやだなあ~と思っていたけど、それをうまく表現できないでいました。作者はそれをはっきり「卑怯を憎む心」と表現します。これには感動しました。
本で初めて知ったのですが、新田次郎さんの次男だそうで、納得してしまいました。あと10年したらもう一度読みたいです。


Nick > 今、他の本と平行してこれを読んでいます。冒頭に、50%は誤りと勘違い、残りの50%は誇張と大風呂敷と書いてありますが、とても読んでいて分り易い本です。完読したら、又報告しますね。 (2006/08/23 01:14)

東野圭吾「容疑者Xの献身」

47番 ☆☆☆☆

連休中に私のペースとしてはゆっくり読みました。(^_^)
主な登場人物は、主人公の数学教師石神、その隣人花岡親子、石神の同級生の草薙刑事、同じく石神の同級生の物理学者の湯川教授など。
花岡靖子、美里親子が靖子の元の亭主富樫慎二を殺害してしまう・・・このことから物語が始まります。ところがそこに隣人の石神が電話をかけてきます。どうも石神はこの親子を助けたいらしい・・・???
そして旧江戸川堤防から、富樫と思われる死体が発見され、当然のごとく花岡靖子に容疑がかかります。でも証拠が見つからない・・・湯川教授は石神の性格を見抜き、推理を始めます。
そして、驚くべき結末が・・・
タイトルにある「献身」の意味をかみしめましたね。石神にとって、この一連の行動はなんのためらいも無い。そこのところをうまく表現できているように思いました。他人に「ストーカー」と思わせるような言動など、痛いほど気持ちが分かりました。だからラスト、花岡靖子が留置場の石神を訪ねていくところはよかったですね。映像化の予定はあるのでしょうか?ご存知の方がいらしたら、教えてください。東野作品としては二作目でこれ読んでしまっていいのだろうかと、自問自答していました。とにかくいい作品に出会えてよかったです。


kanakana > 湯川のキャラが好きなので(笑)期待していたのですが、読んでいくうちに、石神の献身やトリックの巧みさのほうに思いがいった本でした。東野圭吾は好きな作家です。私が特に好きなのは「白夜行」と「分身」かな。 (2006/05/09 21:07)
ほっそ > kanakanaさん、レスありがとうございます。(*^_^*)
湯川教授は他の作品にも登場することも知らず、読んでしまった素人です。(T_T)/~~~ああ恥ずかしい。
石神の行動はなかなか理解しがたいものがありますけど、(特に私は数学が大の苦手)「ぶれない」ことに関しては脱帽でした。またいらしてね。 (2006/05/10 08:35)
Nick > この本は、読売新聞の新刊書紹介で見つけて一気読みでした。トリックはとても旨く出来ていて、大どんでん返しです。東野氏の本はこれがさいしょだったので、小職も他の作品に登場するとは全く知りませんでした。 (2006/08/23 01:36)
ほっそ > Nickさん、レスありがとうございます。
湯川教授の出る本で「探偵ガリレオ」を読みましたけど、トリックが理科なので、お手上げでした。
その点この本は私のように理系がダメでも、読める作品でした。ラストはほんとに素晴らしいです。 (2006/08/23 12:21)

三砂ちづる「オニババ化する女たち」

46番 ☆☆☆

「女性の保健」を中心に研究する学者さんの本です。タイトルが気になりますよね~サブタイトルは「女性の身体性を取り戻す」エッなんのこと???
読んでみて・・・「オニババ化」とは私の当初の印象と全く違っていました。字面から「単なるこわいおばさん」かと思っていましたが、作者の定義では「性や生殖にかかわるエネルギーを抑え付けられている(またはそれらが喜びに満ちた体験で無い場合)人としてつらい時期(オニババ化)が来るのではないか」とのこと。
私も一応二人産みましたので、作者の言葉には納得する面が多かったです。また昔の女性の月経の手当てのことなど、仰天する内容など、盛りだくさんです。また産婆さんもよばず自分で産んだなどとなると、私などひっくり返りそうなくらい驚くばかり。でもこれがまだ私たちから見て、曾祖母の時代には珍しいことではなかった・・・
私も中年ですので、これから「枯れる」ために自分の体を正面から見つめていこうとおもわせてくれた本でした

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