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宮尾登美子「きのね」

49番 ☆☆☆☆☆

私にとって思い出の作品。連載時から熱中して、これを含めると今回でよむのは4回目となります。
歌舞伎役者の家が舞台となります。主人公はこの家に奉公にきた光乃。彼女の生涯と奉公先の御曹司雪雄の運命が絡み合っていきます。
大きな出来事だけでも、雪雄の結核療養、元女中のお圭の出産、(もちろん父は雪雄)料亭のお嬢様との結婚とその破綻、お圭の子供のあっけない死、雪雄の腸チフス、疎開生活、光乃の妊娠出産、などなど。雪雄につくす生涯を描いていきます。
光乃の生まれつきの性格と奉公にいくまでの境遇があまりにも違うため、受身にしか生きられないつらさ。節目節目で作者の言葉で書かれる光乃の心理描写がなんど読んでもすばらしいです。
結局光乃は「役者の妻」になるのですが、性格は急に変えることもできず、苦悩も始まります。そして雪雄は役者として頂点を極めますが、癌に侵され、これからというときに亡くなります。
私自身歌舞伎には興味もないので、この本に熱中するのも不思議なのですが、やはりそこは宮尾先生の力といえるでしょう。
今回図書館で初めて「大活字本」を借りて読みましたが、予想以上に読みやすく(まだ老眼ではないのですが、ひどい乱視のため)よかったです。逆にこれから細かい文字や、上下二段のがつらくなりそう(T_T)/~~~


まゆ > 4回目・・・すごいですねえ。私は一昨年だったかに初めて読み、ものすごく感動しました。耐えるだけの生き方は性に合わないけれど、光乃は幸せだったのだろうなと思います。そして、これが現・団十郎の両親がモデルということで、団十郎に対する見方がグッと変わりました。 (2006/05/15 21:53)
ほっそ > まゆさん、レスありがとうございます。一番熱中したのはやはり連載時でしたでしょうか。新聞を手にして、まず小説から読んでいました。でも何度読んでも、歌舞伎には興味がわかないのもまた不思議?主人公も好きですが、奉公人の太郎も魅力的な人間です。モデルがいるというとことで、映像化は難しいと思うので、逆に小説のみの楽しみとなりますが、仕方がありません。
話は変わりますが、宮尾先生の連載が「中央公論」で始まりました。図書館かよいのついでに読めるので、ラッキーです。今度は珍しく男の人が主人公のようです。 (2006/05/16 08:34)
れんれん > ほっそさんご無沙汰しています。「きのね」4回とは凄い!!でもその価値は十分ある作品ですよね。私もいつか再読したいと思います。光乃ってたしかに耐える仕える尽くすの女性でしたが、新妻がそうとは知らず嬉々として、雪雄の大嫌いな蛸の酢の物を作るのを、光乃はどういうことになるかわかっていながら何の助言もせず、黙って見ていた場面に、光乃の女のドロドロした部分を感じました。結果妻が激しく夫から叱責されるのですが、光乃が内心やったあと喜んでいる様子まで想像してしまいました。新連載は織物のお話とか、また新たな世界に誘ってくださるでしょうね。 (2006/05/17 11:31)
ほっそ > れんれんさん、こちらこそご無沙汰です。お元気でしたでしょうか?(*^_^*)
ご指摘の場面はすごいと思います。立場を考えて黙っていたとも受け取れますが、わざと黙っていたとも想像できます。さらにこのあと、新妻と霊南坂教会に逃げる場面・・・今回しみじみ読みました。過去に読んだ時にはあまり印象に残らなかったけど・・・またいらしてくださいね。 (2006/05/17 14:36)

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