ブログパーツ

  • ほっその今読んでる本

最近のトラックバック

« 2007年2月 | トップページ | 2007年4月 »

2007年3月

絲山秋子「沖で待つ」

154番 ☆☆☆☆

友人より借用。一気読みしてしまいました。
表題作と「勤労感謝の日」の二作品。私は表題作のほうが好きですね。
主人公の私(及川)と同期入社の牧原太、通称太っちゃんとの友情、連帯感を描いていきます。何気に交わした、どちらかが先に死んだら、パソコンを破壊するという約束。軽い気持で交わした約束をまもるはめになった。太っちゃんが死んだのです。
私が社会人になった頃は「総合職」なるのもは存在せず、女子は自宅通勤が求められてた、あたりまえのように。それにも疑問を持たないでいたのです。さらに女性の総合職の人と職場をともにした経験もないので、すごく新鮮に感じました。


わった > 読みましたね。太っちゃんと私の友情、なんか良かったですよね。亡くなった後の奥さんとのやりとりも。同期って独特の連帯感があるんですね。バブル時代入社といったところでしょうか?雇用機会均等法が生んだような作品ですね。バリバリの同世代なので妙に共感出来ました。(総合職は未経験ですが・・・)
やはり男女の友情は成立します!絶対に!!! (2007/03/30 14:09)
まゆ > 私も表題作の方が好きでした。「同期」だからこそのなんともいえない友情というか、連帯感と言うか・・・わかる気がしました。 (2007/03/30 18:50)
ほっそ > わったさん、まゆさん、レスありがとうございます♪
わったさん、最後の一行にビックリマークが多数?? 似たような経験お持ちと推測します。
まゆさん、表題作がごひいきとは・・・同じような感想でなんかうれしいです。もうひとつの作品では、セクハラの上司をやっつける場面にリアリテイを感じてしまいました。職場は人を育てるのですね。作者も職場の経験がなければ、作家を目指すこともなかったのでしょうか。 (2007/03/30 19:16)

須田慎一郎「下流喰い」

153番 ☆☆☆

サブタイトルは「消費者金融の実態」とあります。時々テレビに出ている作者を見ていましたので、(たしかライブドアに関連してか?)図書館で借りてきました。
おそろしい世界でした。自分も身の回りのひとも、消費者金融からお金を借りることは絶対にいけないことだと思わせる内容でした。ましてや返済するための金策で、また借りるのは、多重債務への一本道です。CMの「ご利用は計画的に」が空々しく聞こえてきます。

東野圭吾「使命と魂のリミット」

152番 ☆☆☆☆☆

女子フィギイアもほっといての一気読みでした(*^_^*)
登場人物の多さにびっくり。そしてその人物たちがラスト一本の糸でつながっていく様子。もうびっくりでした。
登場人物整理しておきます。舞台は帝都大学医学部付属病院。
氷室夕紀・・・この物語の主人公で研修医。心臓外科で研修中。
氷室健介・・・夕紀の父。西園教授執刀の手術のあと他界。そのとき夕紀は中学生。
氷室百合恵・・夕紀の母。西園教授と付き合っているらしい。
西園教授・・・夕紀の指導教授。心臓外科の手術では第一人者。
真瀬望・・・・看護婦。譲治と付き合っている。
直井譲治・・・電気機器メーカーに勤務。
島原総一郎・・アリマ自動車社長。帝都大学付属病院に入院中。
七尾行成・・・警視庁刑事。

おもな人物だけでもこれだけ。その他まだまだ多数の人物が登場します。主な登場人物の過去が絡まって、悲劇がうまれるのでした。
夕紀が感じる「なぜ父が死んだのか?」という謎と大学病院に送られてきた脅迫状の謎。この謎が並行して進み、最後に解決します。ぜひ一気読みをお勧めします。


chii > この本は、評判が良いですよね、私も読みたいと思っていました。時節柄一気読みはね~でも、読みます! (2007/03/25 18:55)
ほっそ > chiiさん、レスありがとうございます。
大好きなスケートも忘れて読みました。人間関係がどうつながっていくのが、最初戸惑いました。でもある程度めどがたつとそこからは止められませんでしたね。 (2007/03/26 09:43)

東野圭吾「たぶん最後のごあいさつ」

151番 ☆☆☆☆

はじめて東野さんのエッセイをよむのですが、いきなりこのタイトルです。
小説は少し読みましたけど、頭の中で勝手に東野像をつくっていたのですね。いい意味で裏切られました。面白い方だ!!!少年の心を持っている方ですね。
年表から面白くてまいりました。また自作解説もいいですね。まとまって書いてくれるのは、ファンにとってもありがたいと思います。
学生のころの心境を素直に暴露してくれたのは、同じ頃の年齢の子供を持つ親として、大変ありがたいです。「あの頃ぼくらはアホでした」読ませていただくつもりです。今後の新作は全部読むとして、作者として一番思い入れの深いと書いていらした「天空の蜂」も今年中に読みたいです。
でも学生のとき、国語が苦手で(私もそうでした)本もほとんど読まなかったって信じられません。好きになった作家が松本清張とのこと。いい作品にめぐり合っていたからこそ、今があるのですね。


さくら > 面白かったですね!
東野さんは大好きで小説は全て読んでいますが、エッセイはそう好まないので今まで読んでなかったんです・・でもこれは面白く読みました。 (2007/03/23 11:02)
わった > またしても良い本をみっけですね。私も読んでみたいです。その前に「手紙」でしたね・・・。「天空の蜂」も要チェックですね。 (2007/03/23 13:37)
ほっそ > さくらさん、わったさん、レスありがとうございます。
さくらさん、東野作品すべてお読みとは、素晴らしいですね。さくらさんの日記ゆっくり探検?させていただきますね。今最新作の「使命と魂のリミット」読んでいます。
わったさん、読みたい本を見つけるのに私結構努力しています?! 新聞広告、書評(日曜日の新聞や雑誌)そしてもちろんこの本プロも。 (2007/03/23 18:56)

真保裕一「最愛」

150番 ☆☆☆☆☆

新聞広告「姉さん、あなたはいったい何をしていたんだ・・・」のコピーにひかれ手にとることに。150冊の節目にふさわしい作品と出会えたこと、感謝です。さらにこの作家さんもはつものだったので、私としてよい偶然が重なりました。
主人公は押村悟郎、小児科医です。子供の頃、両親がいっぺんに交通事故死したため、姉の千賀子とふたりきりになります。そのあとそれぞれ伯母夫婦、伯父夫婦に引き取られるのですが、運命の歯車が狂いはじめます。そしていつしか姉とは音信不通に。18年ぶりの連絡は警察からでした。姉が事件に巻き込まれて、意識不明で危険な状態だという・・・
その後の展開は速く、私も結末が知りたい一心でしたね。姉の生活をたどるべく、年賀状をいただいた方へそれぞれ訪問する様子を描いていきます。
また、警察が行方をおっている伊吹という姉の夫。病院にも姿を見せず、殺人の前科があるという男。またオダギリという刑事が何を考えているのか分からず、振り回されます。
姉の気持をたどるように悟郎は伊吹を追い始め、伊吹の携帯に逐一メッセージを残していく悟郎。
そして結末。想定外の事実が読者の目の前に明らかにされます。
帯にある「慟哭の長編恋愛小説」にはかなり違和感があります。想定外の事実も、生理的に受け付けられませんが、でもこの物語には必要だったかもしれません。そう思って納得することとしました。


ゆんゆん > とてもよい読書になられてよかったです。私も話の展開は面白かったですし、意義のある読書だったと思うのですがラストはやっぱり私も生理的に受け付けませんでした。ほっそさんの仰るようこの物語には無くてはならないことなのでしょうけど・・・でも・・・なのです。私は何冊か氏の作品を読んでいますがこんなに吃驚したのは初めてです!氏の作品は読み応えのあるハード系が多いと私は思っています。 (2007/03/20 17:06)
ほっそ > ゆんゆんさん、レスありがとうございます♪
はつものの作家さんでした。ゆんゆんさんは他にも読んでいらっしゃるようなので、参考にさせてもらいますね。
この結末だと、映像化は難しいかもしれませんね。でもわたしとしては、佐藤浩市(大ファンなのです)にオダギリをやらせたいような気分・・・ なぞめいた役は彼にぴったりなので。 (2007/03/21 13:10)
カクテキ > こんにちは。レス、ありがとうございます。
面白くないわけではないのに何か困った読後感でした。自分のところにも書きましたが、底に流れる暗く思い出来事と悟郎の行動が重なって見えないことが原因かもしれません。生理的に受け付けられない部分があるから嫌い、というわけではないのですが、悟郎の冒険部分と結末のギャップが噛み合わないなあ、とそればっかりです(笑)。 (2007/07/29 15:50)
ほっそ > カクテキさん、ありがとうございます♪ 悟郎に関しては、理解不能ですが、設定としてはありえるかなという感想でした。カクテキさんは、この作家さんのほかの作品は読んだことありますか?mixiでは、「奪取」が人気ですよ。私も未読ですが、近いうちに読むつもりです。 (2007/07/30 08:17)

北原保雄「続弾 問題な日本語」

149番 ☆☆☆

このシリーズかなり好きですが、解説は難しいので斜め読み。
好きな理由は「若者言葉がわかること。」もうひとつは、「自分の言葉遣いがかなり怪しいことを再認識すること。」
言葉は生き物だと思いましたね。宮尾先生の初期の作品なんて、旧仮名遣いに四苦八苦。
今も少し前の作品が新訳となって、再度出版させるのはとてもいいことです。今日の新聞に、村上春樹が「ロング・グッドバイ」を新訳したこと載っていました


青子 > ほっそさん、「ロング・グッドバイ」ってチャンドラーですか? ひゃ~、私大好きなんです。バーの場面、ぜひ読んでみたいです。 (2007/03/14 16:19)
ほっそ > 青子さんレスありがとうございます♪
ご指摘のとおりですよ。かなり有名な作品のようですが、私恥ずかしいけど知りませんでした(T_T)/~~~ (2007/03/15 12:54)

浅田次郎「中原の虹 第二巻」

148番 ☆☆☆☆

大河ロマンといっていい作品だと思います。
同じ親から生まれた三人が運命の糸に操られ、そして歴史に翻弄され、まったく別々であうにあえない関係となっていく・・・
まず春児は宦官として頂点を極め、西太后から絶大な信頼を得ますが、西太后は次第に年老いていき、彼女自身逆らえない運命を感じます。
玲玲は文秀と日本に渡り、ひっそりとした生活が続いていきます。
前の巻で、私を驚かせた春雷も張作霖が力をつけていくのに伴って、彼自身も歴史の渦に巻き込まれていきます。
この巻で私として、圧倒されたのは西太后と甥の光緒帝との間の手紙のやり取り。その当時の先進技術テレグラムを使うのでした。ひらがなばかりの手紙ですが、迫力満点でした。
またラストエンペラーとなる宣統帝へ皇位を譲るあたりも、すごかったですね。4歳の皇帝が誕生するという現実「はやくおうちにかえりたい」と駄々をこねる場面など、子育ての経験があるなしにかかわらず、目がウルウルすると思います。


まゆ > あの手紙!!私はもう泣けて泣けて・・・。そして、溥儀と西太后のやりとりも、号泣してしまいました。その後の溥儀の運命を知っているだけに、よけいに悲しかったです。 (2007/03/18 16:45)
ほっそ > まゆさん、レスありがとうございます♪
このシリーズ、読み続けてよかったと思わせる一冊でした。あと二巻で完結なのですよね。どんな結末か今から楽しみです(*^_^*) (2007/03/19 11:22)

万城目学「鴨川ホルモー」

147番 ☆☆☆

ときわ姫さんの日記で読みたくなった本。作者は「まきめまなぶ」さんです。この本で新人賞をとって、作家デビューとのこと。
「ホルモー」という伝統競技?に青春をかける京都の大学生。主人公は京都大学の安倍。葵祭でサークルから勧誘を受けて、ホルモーに熱中していくという話。
ホルモーがどんな競技かを説明すると、かなりネタバレとなるので、ここではやめておきます。でも実際のところ、うまく説明できません。オニを操った団体戦とでもたとえたら、いいでしょうか。かなりおとぎ話の雰囲気か?
それと反して、ホルモーに取り組む学生たちは真剣そのもの。仲間が集まり、男女ともに集えば、バトルがあったり、その逆もあったり。私はこっちのほうが好きでした。京都市内の地名も出てくるので、関西圏にお住まいの方なら、ああ~~~と思って読めるはず。
主人公の安倍のキャラがとにかく面白くて、なごめましたね。


ときわ姫 > ものすごくばかばかしいのに、登場人物たちが本気でやっているのが楽しかったですね。京都の地名は、私は聞いたことがあるという程度で、場所を思い浮かべるところまでいかなかったのですが、もし良く知っていたらもっと楽しいでしょうね。 (2007/03/06 10:56)
ゆんゆん > この小説、以前から面白そうだなぁと思っている私です。「ホルモー」すごく興味あります。知りたくなってきました。学生ならではの本なのでしょうか? (2007/03/06 11:29)
ほっそ > ときわ姫さん、ゆんゆんさん、レスありがとうございます♪
ときわ姫さん、↑にも書きましたが、サークル内のキャラクター・・・私としてはかなり好きでした。特に女性軍、京子とふみという独特なキャラの女の子でしたよね。
ゆんゆんさん、「ホルモー」と「人間関係」のどちらかには引かれると思います。私としてはサークル内の人物が好きでした。 (2007/03/07 08:40)

梨木香歩「村田エフェンディ滞士録」

146番 ☆☆☆

エフェンデイとはトルコの言葉で「学問を修めた人物への敬称」とのこと。ということは、土耳古はトルコのことなので、村田先生トルコ滞在記ということでしょうか。
時代は明治。村田がトルコで過ごした下宿には、オットーというドイツ人、デイミトリスというギリシャ人の学者のほか、ムハンマドというトルコ人の下働き、デイクソン夫人というイギリス人の女主人、鸚鵡という面々。文化、宗教が異なる人たちとの交流が描かれていきます。
私としては、ちょっと退屈で、興味のない分野でしたので、やめちゃおうかなあという誘惑に負けそうになることも。ところが、最終章に逆転。ノックアウトされました。最終章だけ再度読み直しました。


まゆ > 最後にきますよね。私は「友よ!」で一気に涙があふれました。 (2007/03/03 20:21)
ほっそ > まゆさん、レスありがとうございます♪
ご指摘のとおり、最後の最後で感動の嵐・・・というところでしょうか。途中でやめなくてよかったと思いました。つまらないと思っても、最後まで読むのが礼儀かなあ~~と思いました。時々、今回のような体験ができるから、いいですよねえ。 (2007/03/04 18:27)

« 2007年2月 | トップページ | 2007年4月 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

ブログのお友達♪

  • EKKOさま
    EKKOさんの読書日記。他、音楽やスケートの話題もあります。
  • hitoさま
    hitoさんのブログ「日々のつぶやき」  本と映画の話題が満載です。
  • kanakanaさま
    kanakanaさんのブログ「kana's bedside」 おしゃれな日常や映画、本の話題がいっぱいです。
  • なぎさま
    なぎさんのブログ、「陽だまりの図書館」 読書の幅も広く、若い方向けの本も多数お読みです。
  • ぱせりさま
    児童書から、翻訳書まで読書の幅が広いブログです。
  • まゆさま
    まゆさんのブログ、「空と海の青」です。読書日記の「読み人の言の葉」にもここからいけます。すごい読書量で、心から尊敬している私です。
  • ゆきみさま
    お友達のゆきみちゃん。「ゆきみのゆるみ」です。ブログ、引っ越しされたそうです。
  • 杏子さま
    杏子さんの読書日記。「杏のらんどく日記」 私の苦手なファンタジーをよくお読みです。
  • 苗坊さま
    すごい読書の量に、V6の話題満載。楽しいブログです。