岩瀬成子「そのぬくもりはきえない」
329番 ☆☆☆
かりんさんの紹介で知りました。
小学生の女の子、羽村波がハル(老犬)の散歩を通じて
高島さんちに出いりするようになってする、
二階に住む不思議な男の子との出会い。
高島のおばあさんは「そんな子しらない」って・・・
ハルの散歩を誘った真麻は、赤いものを身につけろという・・・
高島さんちに出入りするようになったこと、おかあさんには内緒・・・
子供のありのままの様子が、心に響きました。
私として、苦しかったのは、波の誕生会の場面。
子供のある意味「残酷」なところも、描いているこの場面は、
自分の子供時代のことも思い出し、切なくなりました。
![]() |
![]() |
そのぬくもりはきえない 著者:岩瀬 成子 |
« 村岡恵理「アンのゆりかご」 | トップページ | 【第23節 水戸戦 ○ 4-3】 »
「本・国内作品」カテゴリの記事
- 山口恵以子「トコとミコ」(2017.04.18)
- 平野啓一郎「マチネの終わりに」(2017.01.25)
- 薬丸岳「Aではない君と」(2016.02.04)
- 帚木 蓬生「悲素」(2016.01.23)
- 野上孝子「山崎豊子先生の素顔」(2015.12.14)
「私が読んだ本(普通)」カテゴリの記事
- 偶然とはいえ、妻に先立たれた夫が登場する話を二冊続けて読む。(2015.07.16)
- 薬丸岳「逃走」(2015.07.13)
- リディア・フレム「親の家を片付けながら」(2015.06.02)
- 乃南アサ「新釈にっぽん昔話」(2015.05.27)
- 水谷竹秀「日本を捨てた男たち」(2015.05.27)
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/508704/21983998
この記事へのトラックバック一覧です: 岩瀬成子「そのぬくもりはきえない」:
ほっそさん、コメントありがとうございます。
誕生会の場面、本当にいたたまれなかったですね。大人だったら春奈ちゃんみたいにこそこそした感じや露骨ないやがらせはしないだろうし、波だって言いたいことを言うだろうけど(そもそも春奈ちゃんは呼ばないかも…)。
私も自信にあふれた子どもではなかったので、これに近い記憶があり、胸が痛みました。
わが子、よその子日々接していますが、その子らしさを損なうような言動をしていないか、考えさせられました。
投稿: なぎ | 2008年6月30日 (月) 21時58分
おはようございます。
わたしもこの本は心に残りました。
子どもの気持ち、親の気持ち、結構身につまされました。
親の目になったり、子の目になったりしながら、読みました。
子育て中の今、この本に出会えてよかったです。
投稿: ぱせり | 2008年7月 1日 (火) 05時05分
ほっそさんありがとうございます。
ぱせりさんの紹介で、題名にも惹かれて手にとった本です。こうやって本を介して皆さんとつながっていくのは嬉しいです。
切ない気持ちになるお話でしたね。
自分の子育ては終わりに近づいた気になっていたけど、まだまだ子育て真っ最中。この本で感じたことは、忘れてはいけない。同じ過ちはしたくないと思いました。
投稿: かりん | 2008年7月 1日 (火) 16時17分
ありがとうございます。児童書は私の守備範囲外?です。(だったら、どれが守備範囲なの?と聞かれても困りますが
)
この本に出会えたのも、皆さんの日記で私のスイッチが入ったから・・・
私の記録で、どなたかのスイッチ入れたいとおもいます。
投稿: ほっそ | 2008年7月 1日 (火) 19時16分
先日読み終わりました。
初めて読む作家さんでしたが、これから注目していきたいです。
誕生会の場面は切なかったですね><
自分の子どもの頃を思い出すことも多かったし、
母親の気持ちも考えつつ読むことができました。
子育て中の今の時期に読めてよかったです!
投稿: はぴ | 2008年7月 3日 (木) 11時11分
はぴさん、ありがとうございます。誕生会の場面は、思い出しても切なくなります。子供って正直だから、それが逆に残酷になるときもありますよね。私も何回か経験しました。
私も息子がもう少しおさないときに、こういう本に出合えればよかったのですが・・・
投稿: ほっそ | 2008年7月 3日 (木) 11時39分