湊かなえ「少女」
482番 ☆☆
衝撃のデビュー作「告白」のあとで、期待しすぎたせいか、構成のせいか、なんだか疑問符だらけの作品になりました。
高校生の由紀と敦子が、それぞれ「私」となって、話が進むのですが、由紀と敦子が似たようなキャラだから、よほどよく読まないと、(私のような読み方だとともいえますが) 今の語り手が由紀なのか敦子なのか、さっぱりわからない。由紀の章、敦子の章と別れてたほうが、よかったように思います。
「人が死ぬところが見たい」という、大人から見れば「不謹慎」な動機で、病院や老人ホームへそれぞれボランティアにいく彼女たち。
少女たちの目に映る卑怯な大人たち。無邪気にふるまいながらも、牙をむく子供。認知症で孫にけがをさせた年寄り。それを隠す家族。主役たちと同様、脇役にもうすら寒いおもいです。
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少女 (ハヤカワ・ミステリワールド) 著者:湊 かなえ |
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コメント
感想楽しみにしてました
作者の湊かなえさんは、登場人物たちが
降りてくるタイプの作家さんみたいですね。
「告白」が忘れられない本になったので
「少女」も気になってます。
投稿: tsuki | 2009年7月 3日 (金) 16時05分
こんにちは
そうですね、少し読み進めないとどっちかわからなかったです。
動機のわりにとても軽くって、すらすら読めましたが、薄ら寒いという感覚はよくわかります。
新刊の『贖罪』も同じような告白タイプらしいのですが、こちらはもう読まなくてもいいかなぁ、なんて思っているところです。
投稿: とも | 2009年7月 3日 (金) 22時05分
私は、とても面白かったです。
読み進めていくうちに、すべてリンクしていくところが醍醐味でした。
主人公二人が、自分勝手のような、優しいような。。。
これが「今どきの女子高生」なんでしょうかねぇ。。。
ほっそさんの「うすら寒い」という感想もよくわかります。
もっと毒がないほうが好みですし。
投稿: kanakana | 2009年7月 4日 (土) 15時11分
ありがとうございます。
tsukiさん、「告白」がものすごい衝撃だったかたため、期待しすぎた一面もあります。普通に読めば、いいかもしれません。※の数で、敦子の章と由紀の章が分かれます。これは読む前に知っておいたほうが、いいかもしれません。
ともさん、私も「贖罪」については、もうすこし評判を聞いてから、予約するつもりです。衝撃のデビュー作ですと、作者も編集者もいろんな意味で大変かもしれないです。
kanakanaさん、彼女たちの「毒」を際立たせるために、おとなのひどいやつが出てきてもいいかなと思いました。悠子先生があまりにすごかったという、証拠かもしれませんね。
投稿: ほっそ | 2009年7月 8日 (水) 13時18分