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帚木 蓬生「水神」

696~7番 ☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)

天が村の傍らに与えた恵みとなるはずの筑後川。だがその水は、一滴も村に流れてはこなかった―黙して泣き続けるよりも、身命を賭し、戦って散った方が、いい。川面に響いた五庄屋の悲痛な叫びが、一人の老武士の心を動かした。江戸時代の九州、民の夢をのせた工事実現まで、あとわずか。しかし―絶望に抗う人間たちの猛く尊き姿を見よ。

反乱と無情な抵抗。全てを飲み込む大河との合戦に終止符を打つためには、神への供物が必要なのか―一大事業がはじまった。巨石を運び、水門を築く百姓たち。大河の土手には、工事が失敗したら見せしめに庄屋たちを吊るすための五本の磔柱が立てられた―入魂の書き下ろし千枚、この感動、比するものなし。

時代は江戸初期。舞台は九州、筑後川流域。この土地での灌漑工事を巡る、5人の庄屋と農民たちのお話。

私は歴史もの苦手ですし、この辺りには全く土地勘もありません。たまたま福岡の地図があったので、助かりました。歴史もの得意な方、こちら方面土地勘のある方、ぜひお勧めします。

工事に立ち向かっていく人々の描写は、とても素晴らしいものがありました。ラストのほうに出てくる藩士菊竹の「嘆願書」には、引き込まれました。でもそれ以上に私の胸を打ったのは、「打桶」の様子。大河から人力で水をくみ上げるって、信じられません。あと、山に食料を求めに行った時の、山で見たこと。「飢え」の恐ろしさを、まざまざ感じました。

水神(上) Book 水神(上)

著者:帚木 蓬生
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水神(下) Book 水神(下)

著者:帚木 蓬生
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