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乃南アサ「地のはてから」

860~1番 ★★★★★

内容(「BOOK」データベースより)

物心ついたとき、少女はここで暮らしていた。アイヌ語で、「地のはて」を意味するというこの土地で。おがちゃの背中と、あんにゃの手に、必死にしがみつくようにして。北海道知床で生きた女性の生涯を、丹念に描き、深い感動を呼び起こす。構想十年―書き下ろし長編小説。
小樽での奉公を終え、知床に帰った少女は、かつて家族を救ってくれたアイヌの青年と再会する。一度きりのかなわぬ恋。そのとき少女ははじめて思う。人は自分の人生を、どこまで選び、決められるのか、と。厳しく美しい知床の自然に翻弄されながら、ひたすら大正から昭和の時代を生き抜く。感動の最終章

私は「女の一代記」がかなり好きだ。小説でもノンフィクションでも、かなり好きだ。この好きが、病気に近いものかと思ってしまうほどの、読書体験だったです。私としては文句なしの★5つです。また若いころ、北海道に行ったことあるし、岩尾別も知っている。彼らが話す福島のお国ことばも、私にはかなり理解できるので、本当に熱中して読みました。

生活力のない男(夫、父)に振り回され、福島から知床に開拓に行く一家。母つね、娘とわ。夜逃げ同然で福島から、北海道に渡る場面の描写が、迫力満点だった。

つねもとわも自分で人生を切り開くことなんて、夢の夢。生き延びるために、ただ生き延びるため。アイヌの青年三吉への気持ちを断つように、とわは、兄から説得される。その兄のセリフには、思わず涙しました。「人は思い通りには、生きられない。それでも生き延びなければならない。生きてさえいれば、きっといい日が来るんだから」~~本では、お国ことばです~~

とわの夫の戦後の変貌ぶり、もう少し書いてほしかったなあ。女は強いなあ。男のだらしなさばかりが、目立つ作品でした。

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コメント

とわがちから強いので、決して悲惨なだけではないのですが、やっぱりとわが報われないような気がして、少し悲しかったです。
三吉との再開は、読んでいてガラガラと崩れていくものがありました。
あれがもっと胸に染みるものであれば良かったのに。。。

そうそう・・・あの展開には正直驚きました。あそこで、感動の再会なんてことになるとは思わなかったけど、まさかそう来るかと思いました。
奉公の場面などあって、「おしん」のようでした。
実は震災のあと、停電回復したあと、震災のニュースばかりでは気がめいるので、衛星放送見ていました。そこで、「おしん」見ていたの。家族の解説?付きで。

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