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辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」

886番 ★★★

内容紹介

中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方
親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。普通の中学生とは違う「特別な存在」となるために、同級生の「昆虫系」男子、徳川に自分が被害者となる殺人事件を依頼する。

なんとも痛々しい物語でした。つらくて消えちゃいたい衝動、でも世の中に自分の存在を知らしめたい欲望。今の私の深層心理にも、あるものです。でもアンほどになると、痛々しくて見てられない。

能天気なアンの母の存在。赤毛のアンにあこがれ、自分の娘に名づけたのであれば、やっぱり笑ってすまされるものではない。育児経験者として、母のこともなんとも言えない気分になった。

こんな話どうやって、エンディングに持っていくのかと思ってたけど、結末そうきたかというのが正直なところ。徳川がこうも「大人」だったんだ・・・・彼には彼なりの苦悩が、あったんだ。少女の苦しみ、女同士のつきあいの嫌な面など、作者らしい作品であることには、間違いがないけど、好きな作品とは言い難く、とにかく「痛い」作品でした。

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本・辻村深月」カテゴリの記事

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コメント

「痛い」ですよね。
でも、その「痛さ」こそ、辻村深月だと思っています。
読んでいて、アンにも徳川にも共感できなかったのに、
読み終わってからもずっと心のどこかに残っている、そんな物語でした。

ありがとうございます。彼女にしかかけない作品だと、思います。
日常的にこの世代に接している方、本当に尊敬します。
自分もそういう時代があったのですが、都合の悪いこと、すべて忘れています。若者から見れば、ずるい大人になったのかもしれません。

私の場合、痛いと言っても「イタタ」ってやつではなく、ひりひりとしたものを感じましたねー。
アンのように死への願望はなかったものの、一人でいることは怖かったし、ヒエラルキーのできるだけ上部にいたかった。
自分の中学生時代を思い出すと、アンの気持ちがよくわかったんです。
だからこそ、後日談がすごく良かった。
死んでしまいたいくらい辛いことでも、2~3年後には平気になっている。
今の中学生の子達にも伝わったらいいなと思いました。

ありがとうございます。私よりずっと若い方だから、あなたの感想もすばらしい。
どんなにつらいことあっても、「耐えてほしい」「生き抜いてほしい」と、そう思います。
3月11日が、近づいています。

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