保坂隆「災害ストレス」
920番 ★★★
内容紹介
東日本大震災では被災地だけでなく、その報道によっても多くのストレス患者を生み出した。「またすぐに地震が起きるのではないか」という予期不安や睡眠障害。災害ストレスを私達はどうケアすべきか。保存版の1冊。
この一年、泣いたり、怒ったり、無理やり人助けしたり、私の心も激変しました。やっぱりストレスだったんだなあと思い、本書を手に取りました。
私の気持ちの揺れは、この本に書かれていたこと、そのまんまでした。納得の一冊でした。
私は人格的に冷たいのか? 過去の災害報道で、それがストレスになったことは無いようです。平成15年に震度6を体験してから、すこし変わりましたけど、スマトラ島の地震に関しては、やっぱり「よその国のこと」でした。
今回の震災の報道で、自分が被災したような気持ちで、トラウマになった方の症例が、いくつか紹介されていました。誤解してもらっては困るのですが、災害報道をリアルタイムで見ることができるということは、本当は「幸せ」なことなんです。本当に情報を知りたい被災した人々は、ワンセグや車のテレビ以外で、画像を見ることはできません。そのあたりのこと、理解してほしいと思います。
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