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久坂部羊「廃用身」

934番 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)

「廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。医師・漆原糾は、神戸で老人医療にあたっていた。心身ともに不自由な生活を送る老人たちと日々、接する彼は、“より良い介護とは何か”をいつも思い悩みながら、やがて画期的な療法「Aケア」を思いつく。漆原が医学的な効果を信じて老人患者に勧めるそれは、動かなくなった廃用身を切断(Amputation)するものだった。患者たちの同意を得て、つぎつぎに実践する漆原。が、やがてそれをマスコミがかぎつけ、当然、残酷でスキャンダラスな「老人虐待の大事件」と報道する。はたして漆原は悪魔なのか?それとも医療と老人と介護者に福音をもたらす奇跡の使者なのか?人間の誠実と残酷、理性と醜悪、情熱と逸脱を、迫真のリアリティで描き切った超問題作

ときわさんのおすすめ。予備知識なしで読み始めて、絶句。これ小説?ノンフィクション?ネットで見てから、読み進めました。

あまりのリアリティで、茫然です。臆病な人のこと、「虫一匹も殺せない」って揶揄したくらいなのに、子供のころ、蝶々の羽をむしったことがスキャンダルの材料になるなんて・・・マスコミの怖さも感じました。この辺りは、小説とは思えないほどのリアリティです。

老人の虐待の場面は、やあ~~な感じ。ずっと仕事一筋で、暴君のように家族に接していたのに、身体が不自由になってから大切にしてもらえないことに嘆くなんて、おろかとしか言いようがないなあ。この家族が破滅に向かって、一直線。ああ~~、これもニュースみたいです。

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コメント

そうなんですよ~。
出版当初、これをノンフィクションだと思った人がたくさんいたらしいの。
デビュー作なので、作家の名前も初めて見る人だしね。
だから「衝撃のデビュー作」なんです。

ありがとうございます。衝撃的な作品でした。
まだ作品あるみたいで、読みたいような、怖いような複雑な気分です。
でも、作者の言いたいこと、「現実に目を背けるな」ってことですよねえ。

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