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2013年2月

有川浩「旅猫レポート」

★★★★

内容紹介

 

秘密を抱いた青年と一匹の相棒は“最後の旅”にでた

現代最強のストーリーテラーによる、青年と猫のロードノベル。あたたかな光溢れるラストまでどのページにも忘れ難い風景が広がる傑作です
!

これまた評判の良い本です。週刊文春で連載されていたとは、軽い驚きでした。

作者が、泣きながらパソコンの画面に向かっている様子が目に浮かびます。とても素敵な作品でした。

主人公の悟が、猫のナナを同級生に譲るために、ナナと一緒に旅をして、同級生と会い、ナナのお見合いをしていくというお話。猫目線の話は、ほのぼのしているものでした。動物好きにはたまらないかもしれません。

悟が本当にいいやつで、どうしてこの青年が、こんな過酷な運命に出会わないといけないの?と何度思ったことでしょう。節目節目にいいお友達に巡り合ってとてもよかった。最後北海道での墓参りのあたり、ジーンとしてしまいました。

横山秀夫「64」

★★★★

内容(「BOOK」データベースより)

 

警察職員二十六万人、それぞれに持ち場があります。刑事など一握り。大半は光の当たらない縁の下の仕事です。神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある

評判になっている本を読んだ。昨年のミステリーランキングでナンバーワン!

主人公は広報官の三上。彼の家庭の問題。(娘が父親に似ていることで、心を病み、行方不明中) 彼の現在の職場での問題 (記者クラブとの摩擦ほか) そしてかつてかかわった事件が未解決である問題 (タイトルの64とは、未解決の少女誘拐殺人事件のこと)が、複雑にからみあって進んでいく物語。

長い、とにかく長い。読了後は、充実感と同じくらい、脱力感が。すっきりした解決感を求める方には、物足りなさが残るかもしれません。余韻を感じさせる終わり方でした。

私が好きな場面は、後半、職場の部下や妻と本音で語りあうところ。ずっともやもやしていたので、心の中で拍手喝采でした。読書メーターでほかの方も指摘していましたが、中表紙の公衆電話のイラスト・・・脱帽です。

★蛇足   映像化するんだろうか。その場合、三上の娘について、どうアレンジするんだろうか。そんなこと考えて、脳内イメージでの役者さん、浮かんできませんでした。

【アジアチャンピオンリーグ戦 予選リーグ ブルーラム戦 △ 1-1】開幕前なのに、早くもナイトゲーム

去年二位だったので、ご褒美(意地悪なファンは、罰ゲームという)として、クラブ初の国際試合(今まで友好試合はあったけど)です。寒い仙台で、それも平日の夜。予想以上にお客さん、集まりました。

今回の相手は、タイのチーム。日本人選手もいたし、外国人選手もいました。

サッカー詳しくない方に、少し解説。4チームの総当たり戦。なおかつホームと遠征で、同じ相手に二試合ずつ。それで、上位二位が決勝トーナメントへ。(このあたりはワールドカップと同じ) 日本からは、仙台のほか、優勝の広島、3位の浦和、そして元旦国立で優勝した柏が出場します。

他チームの動向。柏は勝利、浦和と広島は敗戦とのこと。」

桜木紫乃「硝子の葦」

★★★

内容(「BOOK」データベースより)

愛と憎しみは、相殺できるの?母の愛人だった男が、私の夫。愛なんて、最初からなかったはずなのに。意識を失ったままの男。漆黒の骨にしかなれなかった女。狂い出した日常―怪物たちが覚醒する。
最近よく読む作家さん。未読の読もうかと思い、これをチョイス。
あらすじは上のとおりです・・・もう二時間ドラマ真っ青の展開かな。脳内イメージは、節子(主人公)が、藤真利子。母が、丘みつ子か赤座美代子。
節子が結婚しても、会計士の先生との関係が切れないのが、この物語のキーポイントになります。最近読んだ、「ホテルローヤル」が、ここにも登場しますが、特にリンクしていないみたいです。
この作家さんて、驚くような設定がよく出てくる。懐が深いんだろうなあ。もう少し読みたいと思ってます。

東野圭吾「歪笑小説」

★★★★★

内容紹介

新人編集者が初めての作家接待ゴルフで目の当たりにした、”伝説の編集者”の仕事ぶりとは。
単発のドラマ化企画の話に舞い上がる、若手作家・熱海圭介のはしゃぎっぷり。
文壇ゴルフに初めて参加した若手有望株の作家・唐傘ザンゲのさんざんな一日。
会社を辞めて小説家を目指す石橋堅一は、新人賞の最終候補に選ばれたはいいが・・・・・・。
小説業界の内幕を暴露!!作家と編集者、そして周囲を取りまく、ひと癖ある人々のドラマが楽しめる、全12話の連続東野劇場。
おなか抱えて笑いました。読書を趣味とする方で、この本つまんないと思う方いるんでしょうか。
本が世の中に出るまでの世界。または作家さんの世界。私もいろんな本で知りました。
この本、一応フィクションの形とっていますが、「文壇」では大反響だったとか。(くわしくはガイド本読んでください。あるパーティでのエピソードが、語られています。)そりゃそうでしょう。スピーチしたご本人としか思えない大御所の先生が、この本にも登場します。そして、東野先生は、あの方?
いきなり文庫になったようで、解説はありませんでしたが、その代わり架空の広告載ってます。
実は↓の本の解説で、真保先生が作者からいろんなこと指導を受けた話が載っていました。そのあとこの本を読んだもんで、余計に楽しかったです。作家志望のかたにもお勧めします??

東野圭吾「怪笑小説」

★★★

内容(「BOOK」データベースより)

年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おつかけバアさん」、“タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」…etc.ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間たち!多彩な味つけの傑作短篇集。
この前読んだガイド本で、俄然読みたくなったこのシリーズ。笑わせてもらいました。真保先生の解説があったのですが、これもまた素敵でした。東野ファンの気持ちを、的確に表現していました。
学生の時読んだ星新一さんにショートショートに似ているような気がしました。
私の好みは、「おつかれバアさん」 この前宮木あや子さんの本で、おっかけの女性たちのお話読んだもんで、ツボでした。一緒にもう一冊、このシリーズ読んだのですが、それについては、次の記事へ。

近藤史恵「ふたつめの月」

★★★

内容(「BOOK」データベースより)

 

あの街灯を壊してほしい―。誰の何を守るために赤坂老人はあんなことをしたんだろう?恋も仕事もうまくいかなくったって、毎日はすすんでく。フリーター久里子が出会った日常の事件。

↓の本の続き。くりこの仕事の話は痛かった・・・信頼していた上司からの、「リストラ」宣告。でも、街で偶然会った元同僚から、「勝手にやめて・・」との非難を受けるヒロイン。

弓田くんとくりこの話は、胸キュンでした。友人以上恋人未満の関係が、一番読んでいて楽しいなあ。

近藤史恵「賢者はベンチで思索する」

★★★

内容(「BOOK」データベースより)

 

ファミリーレストラン「ロンド」を舞台に展開する謎の事件。不可思議な老人は21歳の女の子の人生にとって、とてもたいせつなものを与えてくれた。それは常識によらず、人を信じる力。犬と老人と21歳の女の子が挑むミステリー。

お友達のおすすめ。ワンコが好きな人にはぜひ手に取ってほしい本です。続編も読んじゃいました。

相談事と称して、不思議な老人と主人公七瀬久里子(くりこ)の会話が楽しかった。

この本に関しては、とにかくアンとトモの表情が思い浮かびます。ヒロインの恋の行方も、気になります。続編へゴー!

宮木あや子「婚外恋愛に似たもの」

★★★

内容(「BOOK」データベースより)

 

容姿も、仕事も、家族も、生い立ちも、社会における立ち位置もバラバラの5人の女。彼女らの共通項は、35歳。夫あり。そして男性アイドルユニット「スノーホワイツ」の熱狂的ファンであること。彼女たちの愛は、夫ではなくステージで輝く若く美しい「恋人」に遍く注がれる。哀れでも、歪んでいても、これはまぎれも無く、恋。だからこんなに愛おしい―。“最凶恋愛小説”。

苗坊さんのおすすめ。楽しい本でした。★たくさんつけたいけど、こういう世界理解できないかたもいると思うので、一応★3つ。私はアイドルじゃないけど、長年応援している歌い手さんがいるし、サッカーチームの応援も大好きなんで、心の中で喝采。

しがらみのない女友達、それも趣味を通じて知り合ったという関係。その5人のそれぞれの描写が、リアリティ満載でした。みんなお互いをうらやましいと思っている展開、女はなんと貪欲な生き物かと思いました。こういう世界、男性には理解できないかもしれないけど、AKBに夢中になるのと同じですよ。

桜木紫乃「ホテルローヤル」

★★★

内容(「BOOK」データベースより)

 

恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、「人格者だが不能」の貧乏寺住職の妻、舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、ホテル経営者も複雑な事情を抱え…。

最近読んでいる作家さん。連作短編ですが、時系列に並んでいませんので、ちょっと戸惑いました。だってお寺の話の中で、ホテル経営者が「遺骨」になっていたんで、びっくりでした。

「せんせぇ」がよかったかな。妻の浮気相手は、なんと校長で、仲人までしているなんて、ひっくり返りそうな設定でした。仰天するような設定が多かったですけど、彼女らしいものとして理解しました。もう少し読み進めたいです。

最近のテレビに関して

NHk見てたら、日テレで有名だったTプロデューサーこと、土屋氏が登場していた。へえ~~って、ある意味ぶっ飛んだ。そして内容も、テレビがつまらないことについての、議論だった。

テレビに文句を言うより、スィッチ切るほうが、影響力あること、昔から思ってたけど、最近の視聴率に関しては、とんでもないことになっているらしい。

社会現象になるようなドラマも少なくなり、(ごめんなさい。私「家政婦のミタ」見てません)基本的に、録画してから見るというパターンも増え、従来の視聴率調査では、うまく測れないとのこと。私自身も、好きな番組や時間帯が合わないと、録画してCM飛ばしてみてます。

いくつか思い出に残るドラマを・・(各局、なるべく一つずつ。あんまり古いのは避けて・・・)

NHK・・・・・「ゲゲゲの女房」

日テレ・・・ドラマより、バラエティーかなあ。思いついたら、書き直します。

TBS・・・「百年の物語」最近スカパーでやって、再度熱中してます。ちょっと古いかな?

フジ・・・「Dr.コトー診療所」再放送で見て、はまりました。

テレ朝・・・「相棒」「臨場」 二時間ドラマ多数

テレビ東京は、ネットないので、パス。

やっぱり、キャストと本(原作や脚本)が基本かなあと思います。力ある脚本家に、思いっきり書いてもらいたいと思います。

石井光太「津波の墓標」

★★★

内容紹介

圧倒的な破壊のさなかで心に刻み込まれた、
忘れられない光景――。

『遺体』で釜石市の遺体安置所における極限状況を描いた著者が、
これまで明かせなかった震災の真実の物語を綴る。

「遺体 津波の果てに」の関連作品。その時の記録は

石巻市民なので、避難生活の殺伐としたもの、その他いろいろ直接的、間接的に聞いていました。

作者が取材を重ねて、積み上げて出来上がったものです。聞き取ったものに関しては、誇張されたものがあったと思うのですが、見たものに関しては、冷静に書かれていたと思いたい。かなりつらい内容です。(ボランティアに対するセクハラ、被災者同士の対立などなど)

絶対新聞やテレビでは扱わない内容です。悲劇と美談しか扱われないのに、ちょっと斜に構えていた自分がいたので、そういう面では、納得の一冊でした。

今野敏「同期」

★★★

内容(「BOOK」データベースより)

 

懲戒免職になった同期の公安刑事が、連続殺人の容疑者に。「教えてくれ。おまえはいったい何者なんだ」男たちの前に立ちはだかる最も高い壁―組織の論理。その壁を突破するのは、刑事たちの誇りと絆。現時点での集大成ともいえる最新警察小説、登場。

この本の続き、「欠落」が出たことを新聞広告で知り、まずはこちらから読まないと。

主人公宇田川が、同期の蘇我(上にある公安刑事)の身の上を心配することで、展開する物語。面白かったです。「欠落」も楽しみです。

いつの間にか、宇田川がボンと呼ばれる成り行きも楽しいものでした。刑事さんって、こういう風に成長するんだなってことが、わかりました。

裏社会の超大物と一対一で会う場面には、ドキドキ。また、コンビを組む別の刑事さんも、なかなか魅力的でした。

朽木祥「八月の光」

★★★★★

内容(「BOOK」データベースより)

 

あの朝、ヒロシマでは一瞬で七万の人びとの命が奪われた。二十万の死があれば二十万の物語があり、残された人びとにはそれ以上の物語がある。なぜわたしは生かされたのか。そのうちのたった三つの物語。

まゆさんのブログで知った本。彼女、昨年ベストについて発表しなかったけど、たぶんこれを推していたのではと思いまして。

何気に読み始めて、止められず一気読み。そして放心状態になりました。

ドラマ、小説の「昭和20年8月~~広島」で、原爆投下前の広島の町並みの再現を見て、あの一瞬の前まで、「ごく普通の日常」があの場所にあったことは、頭では理解していたつもりでした。

私が泣いたのは、帰ってこない家族を心配して、探しに行く場面。そして、変わり果てた広島市街を見て、ショックを受けて帰る。そして、それが結果的に「被ばく」してしまい、放射能のため死亡。危険だってわかっていたって、きっと心配で探しにいくだろう。でも、放射能の危険を知っていたら、どうだっただろうか。

どうしても、震災のことと重なってしまうのです。また、3月11日が近づいています。

東野圭吾公式ガイド 読者1万人が選んだ 東野作品人気ランキング発表

★★★★

内容紹介

 

苦節25年。今年でようやく「売れない」時代と「ブレイク」時代が半々となった東野圭吾(98年の『秘密』からブレイクと換算)が、その作家生活の中でどのように小説に向かい、努力し、読者のことを考えに考え続けたか。著者による全作品解説に加え、加賀シリーズ、ガリレオシリーズ、<笑>小説シリーズなど、人気シリーズの解説ページも追加収録。そして初の試み、著者公認の人気作品ランキングの結果も発表。応募総数は約1万人。栄えある第1位に選ばれた作品とは!?
正真正銘、これ以外は全部非公認、最初で最後の「公式ガイド
」!

ガイド本に★つけるのも変なのですが、実はさらっと目を通した程度です。作者には悪いけど、図書館で借りてきました。そして、今度本屋さんで買うことをすぐ決意させてくれました。

熟読すると、再読したい本、今度読みたい本が、ぞくぞくと出てきてしまいそうで、まだ半分くらいしか読んでない私には、読みたい本のてんこ盛り。(逆に読んでいる本は、高い割合で、上位にランクインしてました)

文壇シリーズに興味出てきました。早めに読めるといいけど。

私も作者の作品で、一番と思うのは「容疑者Xの献身」ですね。

池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム」

★★★★

内容(「BOOK」データベースより)

 

「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野球部。創部以来の危機に、野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験したひとりの男だった。一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向かうため、聖域なきリストラを命じる。廃部か存続か。繁栄か衰退か。人生を賭した男達の戦いがここに始まる。

楽しい本でした。現実にはこんなうまくいかないかもしれないけど、本の世界では、こうあってほしいです。

「聖域なきリストラ」・・・・社員に早期退職促す場面などありました。銀行からの圧力、現実にもありそうですね。野球部の存続か廃部かという展開に。

上の紹介にはありませんが、臨時の株主総会が開かれるあたりから、もう作者の真骨頂です。

株主の一人として、女傑が登場します。名前は城戸志眞。彼女、メインにもう一作期待しているんですけど、ダメですか?

『送った手紙やメールに返事がないまま時間を過ごしていくのは、血管の一本が詰まっているようで息苦しい』

↓で紹介した「尋ね人」の一節。

母から失踪した恋人を探すことを頼まれた時、渡された手紙の束。母からの願いをかなえるため、メールや手紙を使いこなして、連絡をとっていくヒロイン。この本にも、メールや手紙が多く登場します。

私自身、タイトルのように感じたことないけど、そういう感じ方をする人がいること、理解していただろうか。

私の世代だと、携帯メールやパソコンメールに対して、あまりに個人差が大きくて、逆に困ることあります。やらない人から、ヘビーユーザーまで。

辻村深月の本を読んでいて、若いときにメールなくてホントに良かったと、何度も思いました。単なる機械なのに、こんなに悩ませるツールだったとは・・・

谷村志穂「尋ね人」

★★★★

内容紹介

 

その男は、ある日突然に「消えた」――母の元恋人を捜す娘が見つけた、切なすぎる真実。昭和二十七年。何の前触れもなく姿を消し、二度と戻らなかった恋人。それから五十年……末期ガンを宣告された母に代わって消えた男を捜す娘は、いつしか母の想いに諦めたはずの自分の恋を重ねはじめる。函館の街を舞台に、昭和と平成、二つの時代を挟んで向き合う二組の恋人たちの行き着く先は――衝撃の結末が胸を揺さぶる渾身の恋愛長編。

彼女の本読むの久しぶりです。「海猫」「余命」は、読んだような気がするけど・・・

素敵な本に巡り合いました。私はこういう物語大好きです。物語のベースに洞爺丸の遭難事故があります。

自分が母美月の立場なら、そういうこと考えるかどうかは別にして、ありえるかもしれない。娘季恵(リエ)の、つらい恋も物語にスパイス添えています。

洞爺丸の事故は、発生から50年以上たち、もう歴史的な事件ですね。東日本大震災もいずれ物語のベースになるとき、来るんだろうか。そんな気持ちにさせた作品でした。

また、失踪した恋人探しのため、仙台に来る場面も、地元民としてはうれしい。でも、結末結局○○の身勝手を見て、今も昔も○○は自分中心に世の中が動いていると思っているんだなあ。○○より、ずっと美月のほうが、いい人生だったと確信します。

阿部智里「鳥に単は似合わない」

★★★

内容説明

 

松本清張賞を最年少で受賞、そのスケール感と異世界を綿密に組み上げる想像力で選考委員を驚かせた期待のデビュー作は、壮大な時代設定に支えられた時代ファンタジーです。
人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。朝廷での権力争いに激しくしのぎを削る四家の大貴族から差し遣わされた四人の姫君。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれの魅力を誇る四人は、世継ぎの座を巡る陰謀から若君への恋心まで様々な思惑を胸に后の座を競い合うが、肝心の若宮が一向に現れないまま、次々と事件が起こる。侍女の失踪、謎の手紙、後宮への侵入者……。峻嶮な岩山に贅を尽くして建てられた館、馬ならぬ大烏に曳かれて車は空を飛び、四季折々の花鳥風月よりなお美しい衣裳をまとう。そんな美しく華やかな宮廷生活の水面下で若宮の来訪を妨害し、后選びの行方を不穏なものにしようと企んでいるのは果たして四人の姫君のうち誰なのか? 若宮に選ばれるのはいったい誰なのか?

ひなたさん、苗坊さんが、昨年末おすすめしていた本。図書館で予約して手に取った後、仰天しました。(全く事前情報入手しなかったので)  だって、少女マンガっぽい表紙のイラスト、それにタイトル鳥を「からす」と読ませ、単を「ひとえ」と読ませる。最初からもう大丈夫かなあと思いました。

私の若干不得意なファンタジー。それも鳥、三本足の鳥、日本サッカー協会の旗で、存在は知ってたけど、人間が鳥に化けたり、もうありえない。

それなのに、お后選びは、人間の世界以上にドロドロしていて、大奥か源氏物語の世界でした。アニメにしたらわかりやすいかなあ。

若い作家さんの才能あふれる設定に、圧倒されました。それは事実。この種の本が好きな方には、たまらないかもしれません。

宮木あや子「セレモニー黒真珠」

★★★★

内容(「MARC」データベースより)

 

生きてるうちに、言えればよかったのだけど…。町の葬儀屋「セレモニー黒真珠」を舞台に、アラサー女子・笹島、メガネ男子・木崎、謎の新人女子・妹尾が織り成す、ドラマティック+ハートウォーミングストーリー

マイミクのkanakanaさんが、以前ベストでおすすめしていた本。ずっと図書館で探していたのですが、忘れかけたころ、発見。一気読みしました。面白かったです。

まず舞台の葬儀社というのが・・・・山村美砂さんの「赤い霊柩車」のほかに、この業界、小説の舞台になったことあるかなあ。考えてみたけど、思いつきません。二時間ドラマでもおなじみの作品ですが、新作楽しみ。(話それました!)

「好きな人が死んでしまうのと、別の人と結婚されるのと、どっちが嫌?!」という、究極の選択など出てきましたけど、本の内容は終始、「ラブコメ」でございます。

続編、期待していいんでしょうか。

2013年1月の読書のまとめ

一月は低調でした。本業?が忙しくて・・・また雪の日が多くて、不要不急の外出避けてました。

お勧めは、「青い鳥文庫ができるまで」

角田光代の毒に触れたい方は、「紙の月」「かなたの子」もお勧めできます。そういう意味で、貫井作品も、怖かったです。

2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3824ページ
ナイス数:174ナイス

ビアトリクス・ポターのおはなしビアトリクス・ポターのおはなし感想
初めて読んだピーターラビットのこと、鮮明に思い出した。かわいいだけじゃないピーター。また読んでみようかな。
読了日:1月30日 著者:Jeanette Winter
だってだってのおばあさん (フレーベルのえほん 3)だってだってのおばあさん (フレーベルのえほん 3)感想
若き日の佐野さんが、こういう作品を書いたとは、いろんな意味で衝撃。(特にあとがきが・・・)私が読んだのは、図書館本だったので、年季が入ってました。ろうそくが5本しかさせないから、5歳に変身とは、考え方が作者らしい。
読了日:1月30日 著者:さの ようこ
バスラの図書館員―イラクで本当にあった話バスラの図書館員―イラクで本当にあった話感想
イラクの図書館員が、蔵書を守る話ですが、作品にしたのはアメリカ在住の作家さん。ブラックユーモアかと思いました。 本好きには、たまらない話ですが、彼女のその後も気になります。
読了日:1月30日 著者:ジャネット・ウィンター
人生激場 (新潮文庫)人生激場 (新潮文庫)感想
再読
読了日:1月30日 著者:三浦 しをん
かなたの子かなたの子感想
角田さん、こういう本も書くんだというのが、正直な印象でした。私のお気に入りは、「同級生」過失?事故?で死んだ同級生。その同級生と関わっていたメンバーが、すべて上京して、開かれる同級会・・・秘密を共有するという設定が、なんともブラック。
読了日:1月28日 著者:角田 光代
無花果とムーン無花果とムーン感想
もらわれっ子という月夜。教員している父が、修学旅行先で「拾った」事情について、一切明らかにされなかったのが、魅力というか・・・でも、おばさん世代としては、はしご外された気分です。
読了日:1月28日 著者:桜庭 一樹
崩れる―結婚にまつわる八つの風景崩れる―結婚にまつわる八つの風景感想
「愛情」の反対は、「無関心」 愛情と憎悪は、表裏一体。憎悪と殺意は、紙一重です。その点、表題作には、ノックアウトです。昔じゃないから、まわりから無理やり結婚させられるわけじゃない。自分の意思で結婚したのに、その相手が「○○」だったと気が付いたときの、絶望感。頼みの子供も、その相手そっくりに「○○」だった。その更なる絶望感。こういうの男の先生に、書かれるとは。脱帽でございます。 (ブログ見てください。柴田よしき先生と並べるの、うれしいです)
読了日:1月21日 著者:貫井 徳郎
笑い三年、泣き三月。笑い三年、泣き三月。感想
読むのに、ある程度の年令が必要かもしれません。子供のころ、終戦のあとの物のない時代の話をずっと聞かされていた私でしたので、理解できましたけど・・・ あとブログに書きました。よろしく。
読了日:1月19日 著者:木内 昇
共喰い共喰い感想
受賞作のほか「第三紀層の魚」が、収録。どちらかというとこちらの作品のほうが、好みかと。 両方とも、海辺の風景、魚釣りの描写の場面が多かった。魚釣りに全く興味ないので、そのあたりは飛ばし読み。ネットで見ると、山口県のお国ことば満載らしい。  丁寧な描写も記者会見の時の印象とは、かけ離れたものでした。今後も期待できそうです。
読了日:1月19日 著者:田中 慎弥
黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2感想
クワコーの私生活(いわゆる節約生活)が、理屈抜きに面白いのだ。ザリガニとったり、生徒の実習の産物を譲り受けたり、思い出し笑いしそうです。
読了日:1月16日 著者:奥泉 光
私たちの幸せな時間私たちの幸せな時間感想
本の内容も素晴らしいものでしたが、あとがき(蓮池さんのも含んで)が、とても素晴らしいものでした。ラジオの何気ないニュースを聞き、取材を重ね、作品を作り上げていく過程がよくわかりましたし、翻訳の蓮池さんも彼女のそういう思いをきちんと受け止めていると思います。
読了日:1月16日 著者:孔 枝泳
鎮火報Fire&rsquo;s Out鎮火報Fire&rsquo;s Out感想
児玉さんとの対談で、角田光代さんがおすすめしてた本です。  いろんな職業の人が、登場します。主人公の雄大は、消防署。現場で遭遇する警察、入国管理など。不思議な存在、「守」が、気になって仕方がなかったです。
読了日:1月11日 著者:日明 恩
青い鳥文庫ができるまで青い鳥文庫ができるまで感想
中に本物の担当者さんのコメントがありました。本当は急ぎたくない。急ぐとろくなことないので、なんて書いてあり、好感持てました。数字の八も、子供たちがきちんと漢字を覚えるために、きちんとした文字を使うとか、とにかく好感度いっぱいの本でした。パソコン利用でも、仕事の内容はかなりアナログでした。週刊誌など、スピードが求められる現場では、どうなっているんでしょう。そちらにも興味が広がりました。
読了日:1月7日 著者:岩貞 るみこ
紙の月紙の月感想
犯罪ものですが、「八日目の蝉」より、リアルでリアルで、かみそりのような鋭さでした。物の値段、主人公の心理描写、脇役の女性たちの金銭感覚、もうクラクラです。これで、横領の手口が克明に描かれていたら、逆にまずいのではと思うくらいでした。
読了日:1月4日 著者:角田 光代
伏 贋作・里見八犬伝伏 贋作・里見八犬伝感想
前半とても面白く読みました。そして、贋作里見八犬伝が、とても気に入りました。こちらのほうが、本物に感じてしまうから不思議です。でも、そのあとがよくわからなかったです。
読了日:1月4日 著者:桜庭 一樹

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