東野圭吾「怪笑小説」
★★★
内容(「BOOK」データベースより)
年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おつかけバアさん」、“タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」…etc.ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間たち!多彩な味つけの傑作短篇集。
この前読んだガイド本で、俄然読みたくなったこのシリーズ。笑わせてもらいました。真保先生の解説があったのですが、これもまた素敵でした。東野ファンの気持ちを、的確に表現していました。
学生の時読んだ星新一さんにショートショートに似ているような気がしました。
私の好みは、「おつかれバアさん」 この前宮木あや子さんの本で、おっかけの女性たちのお話読んだもんで、ツボでした。一緒にもう一冊、このシリーズ読んだのですが、それについては、次の記事へ。
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これが、「笑」シリーズ第1作でしたっけ?
思い出せるのは、「アルジャーノンに花束を」のパロディかな?
あ、でも、どれも面白かったのは覚えてます。
投稿: kanakana | 2013年2月24日 (日) 19時22分
こちらにもありがとう。さっそく買ったガイド本によると、
「怪笑」「毒笑」「黒笑」「歪笑」の順番です。
「黒笑」で、文壇ネタを初めて取り上げて、それが進化して「歪笑」になったとのことで、作者曰く、もうネタ切れだそうです。
(参考ガイド本より)
ここでいうガイド本とは、「読者一万人が選んだ~~」です。講談社文庫から出ました。
投稿: ほっそ | 2013年2月25日 (月) 13時01分