相場英雄「共震」
★★★
内容紹介
鎮魂と慟哭のミステリー!
大和新聞東京本社の遊軍記者である宮沢賢一郎は、東日本大震災後、志願して仙台総局に異動する。沿岸被災地の現状を全国の読者に届けるため、「ここで生きる」というコラムを立ち上げた。そんななか、宮沢とも面識のある県職員が、東松島の仮設住宅で殺害された。被害者の早坂順也は、県職員という枠を越えて、復興のために力を尽くしてきた人物だった。早坂は亡くなる直前まで、被災地の避難所の名簿を調べていたという。
大和新聞東京本社の遊軍記者である宮沢賢一郎は、東日本大震災後、志願して仙台総局に異動する。沿岸被災地の現状を全国の読者に届けるため、「ここで生きる」というコラムを立ち上げた。そんななか、宮沢とも面識のある県職員が、東松島の仮設住宅で殺害された。被害者の早坂順也は、県職員という枠を越えて、復興のために力を尽くしてきた人物だった。早坂は亡くなる直前まで、被災地の避難所の名簿を調べていたという。
まゆさんのブログで発見。なんと石巻、東松島が舞台の作品です。
この本の感想をうまく書けない私がいます。でも、こういう形で世に本を出してくれた作者には、心から感謝したいです。
以下ネタバレします。
殺された早坂。一時的に容疑者になった真鍋氏。両方の描写が極端で、戸惑いました。エンタメだから仕方がないけど・・・・
また犯人が、NPOの中心人物というのも、リアリティありすぎ。岩手県山田町のNPOとのトラブルが、紹介されていました。あれだけの被害で、一気にいろんな人が来たもんだから、必ずしも善意の人ばかりではないこと、理屈では分かっているつもりですけどね。
石巻が舞台になった「偽計」は読もうと思います。
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妙にリアルで、ちょっと微妙な気分でしたが・・・。
作者の「書かねば」という思いが強すぎて、ミステリとしてはどうなのよと思う部分もありました。
でも、こういうものが残っていくのはいいことなのかなと思います。
投稿: まゆ | 2013年11月 8日 (金) 22時21分
ありがとうございます。
遠くに住んでいる方は、どんな感想を持つんだろうか。
相当取材したんだろうなということは、感じることができて、それは地元民としては理屈抜きにうれしいです。
投稿: ほっそ | 2013年11月12日 (火) 19時27分