ブログパーツ

  • ほっその今読んでる本

最近のトラックバック

本・山崎豊子

山崎豊子さんの全集で、「大地の子」を読む

テレビのドキュメンタリー見て,無性に「大地の子」を読みたくなってしまいました。なんたる単細胞な私。

十数年ぶりに再読しました。

今回は全集で読んだので、関連エッセイも読めて幸せな時間を過ごしました。


テレビドラマのことも、思い出しました。
(上川隆也さん、中国語のセリフは全部丸暗記だったということです)


思い出多い作品であることには間違いないのですが、前半部日本人ということで、差別,迫害されている場面は本当につらいものがありました。話のあらすじも覚えているので、前半はなかなか読むスピードが上がりませんでした。

最後、主人公に中国で生きる道を選択させるのですが、作者なりのメッセージを感じます。
大いなる葛藤を乗り越えて、帰国した方々、その家族のご苦労をもう少し自分のものとして理解したいと思います。

山崎豊子「約束の海」

☆☆☆☆

あらすじ・内容
戦争とは? 日本人とは? 構想三十年、壮大なスケールで描く最後の長篇小説!

「戦争の時代に生きた私の、“書かなければならない” という使命感が、私を突き動かすのです」(山崎氏)。海上自衛隊潜水艦部隊の若き士官を襲う過酷な試練。その父は昭和十六年、真珠湾に出撃して――。時代に翻弄され、時代に抗う、父子百年の物語が、いま始まる。「この日本の海を、二度と戦場にしてはならぬ!」


もう新作が読めないと思ってたのに、週刊誌の連載を始めたことを知った時の驚き。そして、亡くなった時の衝撃。未完とはいえ、第一部が完成し、そのあとの構想もかなり練れていたことを知り、とても残念です。

潜水艦の実態、私たちはほとんど知らないです。乗組員の訓練、日々の任務などなどとても興味深いものがありました。

彼らの使命感は、わかっているつもりです。(直接聞くことはできませんけど) そういう気持ちがなければ、務まらない仕事でしょう。原因はともかく(素人には理解不能) 衝突事故を起こしてしまったということで、絶望的な気持ちになっていく、または心身喪失状態になるあたりは、この作家さんらしく現実を直視したものでした。

返す返すも「未完」で終わったことが残念。あらすじ書いてた、「プロジェクトチーム」で何とかしてもらいたい!

速報です。山崎豊子さんの本を読んだことある方、図書館へゴー。

もう新作の予定はないらしいのですが、文芸春秋最新号に、「大地の子」と「運命の人」の誕生にまつわる話を、寄せています。

特に「大地の子」に関しては、執筆に取り掛かる前に、もう物語の骨格ができていたのには、驚きました。また亡くなった胡耀邦氏とのエピソードも、素晴らしいものでした。

未読の方でも大丈夫かと思います。読んだら、絶対読みたくなるでしょう。

山崎豊子「白い巨塔」

659~663番 ☆☆☆☆☆

テレビドラマなどで有名になった作品。私自身、原作は今まで読んだこと、ありません。

普段連続ドラマはほとんど見ないのですが、たまたま再放送でラストのほう見ました。田宮次郎のほうも記憶にある私。やっぱりこのドラマは、財前教授が病気になってからが、一番の見どころだと思います。それに関しては、今回も前回も同じです。

前置きが長くなりました。原作は、文庫で5巻ありました。作品は、連載でいったん、財前勝訴で終わったのですが、「社会的反響」があまりにもすごく、その後は改めて作者が書いたという経緯があります。いまは文庫でも、ドラマでも「白い巨塔」となっていますが、図書館の本だと「続・白い巨塔」というタイトルになっているのも、あります。医学や法律の専門書と勘違いしそうなくらい、難しい言葉もたくさん出てきましたが、夢中になって読みました。長年読み継がれていくべき本だと思います。

組織の中で、我慢する人たち。権力を利用する人たち。今も昔も変わらないと思います。医学部が「教育」の場であれば、やはり東教授の娘佐枝子が、「お父様がきちんと指導しなかったのが、いけない」と言ったのも、納得です。原作とドラマと一番違うのは、この佐枝子の描き方かと。女性陣は、結構違いますね。

それと比べると、男性陣はドラマそのものですね。財前教授の臨終シーンで、鵜飼教授に言った痛烈なセリフ、本にもありました。自分が研究している病気にかかるなんて、そんな展開、作者一人で思いついたのだろうかって、ずっと考えていました。人間の体や病気には、まだまだわからないことだらけです。そういう事実を感じる作品でした。

白い巨塔〈第5巻〉 (新潮文庫) Book 白い巨塔〈第5巻〉 (新潮文庫)

著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

山崎豊子「小説ほど面白いものはない 山崎豊子自作を語る3」

601番 ☆☆☆

このシリーズもこれで終わりです。この本には、対談が多かったです。対談相手ももうお亡くなりになった方が多く、年代も相当昔のものも多くて、「歴史」を感じました。

その中でも一番よかったのは、城山三郎さんなどが対談相手のものと、在米のノンフィクション作家のドウス昌代さんのものでした。

最後にご本人作成の「年表」がありました。小説読んでいないと楽しめない部分もありました。さあどうしよう・・・・・「白い巨塔」「華麗なる一族」「不毛地帯」・・・

小説ほど面白いものはない 山崎豊子 自作を語る3 (山崎豊子自作を語る 3) Book 小説ほど面白いものはない 山崎豊子 自作を語る3 (山崎豊子自作を語る 3)

著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

山崎豊子「大阪づくし私の産声 山崎豊子自作を語る 2」

585番 ☆☆☆☆

やっぱりこの作家さんは、ただものでないとつくづく思いました。同人誌の経験はなく、新聞記者をしながら、デビューして、その後2作目で「直木賞」 それから専業作家になったというこの経歴は、すごい・・・ 今回はこのあたりの事情や生まれ育った大阪、船場のことについての内容です。

本でいえば、「白い巨塔」、「華麗なる一族」あたりまでのことでした。テレビなどで内容は知っていますけど、未読なので。特に「白い巨塔」では、財前教授が勝訴したところで、終わってしまったことで、「社会現象」が起きたということ。そして、改めて続編がでたということ。今だと新潮文庫で5冊になっていますね。また似た名前のお医者さんがいたこと。モデルが阪大と勝手に想像されて困ったことなど、エッセイならではのネタも満載でした。

大阪づくし私の産声山崎豊子自作を語る2 (山崎豊子自作を語る 2) Book 大阪づくし私の産声山崎豊子自作を語る2 (山崎豊子自作を語る 2)

著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

山崎豊子「作家の使命 私の戦後 山崎豊子自作を語る 1」

569番 ☆☆☆☆☆

偶然図書館で発見。予約しなくちゃだめだろうなって、あきらめてたのです。その場で読み始めて、借りてきて、結局一気読みしました。素晴らしかったです。

私はこの作家さんの作品では、「大地の子」「沈まぬ太陽」「二つの祖国」「運命の人」の順番で読みました。どれも魂を揺さぶるような作品でした。関連本は「大地の子と私」を読んだくらいでしょうか。

この本は、あちこちの雑誌での掲載や対談などを集めた本です。映像化された作品も多いので、読んだことのないかたでも「読書ガイド」として、読みやすいのではないかと思います。最後のほうに収録されている「弔辞」  このうち一つは、別の本で読んだこともあったのですが、編集者と作家さんのきずなもよくわかりました。

執筆と同じくらいの年月を取材に費やすという作家さん。今後こういう方出てくるでしょうか。いらっしゃるしれないけど、私が知らないだけかな。

印象的な言葉は、次の記事へ。

作家の使命 私の戦後 山崎豊子 自作を語る (山崎豊子自作を語る 1) Book 作家の使命 私の戦後 山崎豊子 自作を語る (山崎豊子自作を語る 1)

著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

山崎豊子「運命の人(四)」

543番 ☆☆☆☆☆

長かった物語も完結しました。舞台は沖縄に移ります。ここで弓成は、沖縄の真実に向き合っていくという内容でした。

沖縄の歴史、特に戦争中の記述にはつらいものがありました。集団自決、ひめゆり部隊など。戦争が終わっても、また違う形で国家に翻弄される、沖縄。土地の強制収用、最近では米兵の犯罪やヘリコプターの墜落など。魂ぬかれていくみたいで、読んでいるうちにぼーっとしてしまいました。

登場人物には、特に弓成に共感できなかったし、女性事務官も同様です。(この巻には、登場しませんが) 弓成の家族は、本当に気の毒としかいいようがありません。よく耐えたと思います。

逆にぐいぐい読んだのは、研究者がアメリカ公文書館で、「密約」の存在を明らかにしていく過程は、もう止まりませんでした。あとがきも素晴らしかったです。今までの作品以上に、取材や構成には苦労されたとのこと。本当に作者には感謝の気持ちでいっぱいです。

運命の人(四) Book 運命の人(四)

著者:山崎 豊子
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

山崎豊子「運命の人(三)」

535番 ☆☆☆☆☆

進んでいく裁判。この巻では、最高裁まで話が進み、一応の結論が出ます。

物語の展開は、迫力があり、さすが大御所です。でも、どう考えても、この弓成と事務官の関係は、理解しがたい。

その当時の男性によくあるタイプの弓成のほうが、まだわかりやすいかも。取材方法や決してほめられたものではないが、、信念は、まあわかる。でも野党議員に見せたのは、まずかったでしょう。

女性事務官のほうは、よくわからない。掌を返したような行動に、弓成も呆然とする。遠隔操作されていたとの主張も・・・・・ こういう女性だったということを理解していなかったということなんでしょう。

「国家の秘密とは?」という問いより、理解しがたい男女関係のほうに、世間の目が行くのは、当然の成り行きかもしれません。4巻では新たな展開になるようなので、3巻読み終わったあと、ウィデペディアで検索したら、内容に声も出ませんでした。

運命の人(三) Book 運命の人(三)

著者:山崎 豊子
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

山崎豊子「運命の人(二)」

522番 ☆☆☆☆☆

二巻では、主人公が逮捕されてから、裁判の途中までの内容でした。新聞社、弁護士、弓成家、その他もろもろの事情が、複雑に絡まっていく。世の中単純でないこと、改めて感じました。

ここで弓成と三木事務官が、ただならぬ関係だったことが明らかにされるわけですから、よけいにややこしくなっていくのです。

このあとの展開がわからないので、なんとも言えませんが、この主人公以上に、この事務官がよくわからない女性です。

「いかなる場合も、ニュースソースは守られるべきなのか?」「国家の機密とは?」「国民の知る権利とは?」 難しいテーマが続きますが、ことの発端になるこの当時の野党議員が、一巻に出てきます。名前は作者の創造ですが、明らかにあの人でしょっていうのが、わかりました。今回の政権交代で、要職?名誉職?についたのには、ドッキリしました。取材の困難さが想像付きます。

運命の人(二) Book 運命の人(二)

著者:山崎 豊子
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

より以前の記事一覧

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

ブログのお友達♪

  • EKKOさま
    EKKOさんの読書日記。他、音楽やスケートの話題もあります。
  • hitoさま
    hitoさんのブログ「日々のつぶやき」  本と映画の話題が満載です。
  • kanakanaさま
    kanakanaさんのブログ「kana's bedside」 おしゃれな日常や映画、本の話題がいっぱいです。
  • なぎさま
    なぎさんのブログ、「陽だまりの図書館」 読書の幅も広く、若い方向けの本も多数お読みです。
  • ぱせりさま
    児童書から、翻訳書まで読書の幅が広いブログです。
  • まゆさま
    まゆさんのブログ、「空と海の青」です。読書日記の「読み人の言の葉」にもここからいけます。すごい読書量で、心から尊敬している私です。
  • ゆきみさま
    お友達のゆきみちゃん。「ゆきみのゆるみ」です。ブログ、引っ越しされたそうです。
  • 杏子さま
    杏子さんの読書日記。「杏のらんどく日記」 私の苦手なファンタジーをよくお読みです。
  • 苗坊さま
    すごい読書の量に、V6の話題満載。楽しいブログです。