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東日本大震災

「毎日新聞社 記事づくりの現場」を読み、震災当日の写真のことを知る。

☆☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)

新聞記者は、次々飛びこむニュースを、どうとらえどう伝えていくのか?!社会部記者、写真記者、校閲記者、論説委員、デジタル新聞ディレクターなどの仕事を紹介。

児童書の棚で、何気なく見つけた本でしたが、読んでびっくりでした。

震災翌日の新聞の写真を見て、とんでもないことが起きたことを知ったのは、私だけではないはず。新聞が届いたことに感動しましたが、あの一面の写真については、そんなに深く考えていなかったです。

この本で、そのあたりの事情を知りました。

たまたま八戸への取材に行った写真記者さんが、偶然が重なり撮影できた写真。あの写真が、全世界を巡った背景には、こういうことが(あったんですね。

佐々涼子「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」

★★★★


内容(「BOOK」データベースより)

「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、この国の出版が倒れる時です」―2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に呑みこまれ、完全に機能停止した。製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。その日から、従業員たちの闘いが始まった。食料を入手するのも容易ではなく、電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、困難を極めた。東京の本社営業部と石巻工場の間の意見の対立さえ生まれた。だが、従業員はみな、工場のため、石巻のため、そして、出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。


震災関連本、一時の出版の波は収まったようですが、ここにきて、真打登場というところでしょうか。

震災後、角川文庫(新しく印刷されたもの、新刊または増刷)買った方いますか?もしかして、その本は被災した石巻工場の在庫で助かった紙ですよ。

自分自身も停電、断水、携帯圏外、生活必需品の入手困難を体験したんで、このあたりの記述はどうしても奥歯をかみしめての、読書になってしまいました。


紙の製造方法に関して、かなりの説明がありました。そのあたりはさすが、佐々さん。

読む前から、タイトル「紙つなげ!」に関して、ちょっと不思議な感覚がありました。どうして「つなげ」なのかな、震災後氾濫した「絆」にかけているのかなと、思ってたけど、読んで納得。きれいに紙をつないで、巻き取りの機械にきちんとつなぐ必要があるんだ。

美談でもなく、悲劇でもなく、普通の人たちにスポットがあてられたこと。なかなか表に出なかったマイナスイメージのことも書かれて、地元としては納得です。また佐々さんに、いらしてほしいです。

震災関連の本、二冊まとめて紹介

★★★


目を通したくらいなのですが、記録なんで、一応紹介しておきます。

タイトル


草谷桂子  「3.11を心に刻むブックガイド」

大森直樹  「大震災でわかった学校の大問題」


○連休後半は、いよいよ「トワイライト」を読みはじめます。桜庭一樹の読書本で、気になってた長編です。

津村節子「三陸の海」

★★★


内容紹介

東日本大震災の日、「私」が新婚の頃に夫・吉村昭と行商の旅をした三陸海岸を、大津波が襲った。三陸の中でも岩手県の田野畑村は夫婦にとって特別な場所。夫婦で同人雑誌に小説を書きながらの生活は厳しかったが、執筆に専念するため勤めを辞めた夫は、2泊3日かけて「陸の孤島」と呼ばれていた田野畑へ向かう。鵜の巣断崖の絶景に出会った夫は小説の着想を得て、昭和41年に太宰治賞を受賞、作家の道が開けた。取材以外の旅はしなかった夫は、家族を連れて唯一、田野畑だけには旅行するようになる。
もし夫が生きていたら、津波に襲われた愛する三陸の姿を見て、どんなに悲しんだだろう。三陸は故郷ではない。住んだこともない。でもあの日、津波が襲ったのは、私にとってかけがえのない場所だ――。
震災の翌年、夫の分まで津波の爪痕を目に焼き付け、大切な人々に会うため、息子と孫と共に田野畑を巡った妻の愛の軌跡。

河北新報で、震災関連本として紹介されてた本。

(30冊ほどあったけど、ほとんど未読だったことにショック、かなり読んでたつもりだったのに)

吉村昭さんのこと、あんまり知らなくて、申し訳ない気持ちになった。

初めて田野畑村に行った時の記述が、今の若い人には信じられないかも。なんと東京から、二泊三日という。
海の近くなのに、山深く、橋やトンネルがないと峠越えの連続。

私が若いころ、この近くに旅行したとき、久慈から盛岡までバスに乗ったような記憶がありましたので、「あまちゃん」で北鉄を利用して上京する 鉄拳さんの紙芝居は、くすっと笑ってしまいました。

故郷でもないのに、こんなに田野畑村のこと愛してもらって、うれしく思いました。また、このご夫婦の貧乏時代のエピソードはすごかった。行商していたとは・・・

被災地周辺の日常

久々にこのタイトルで。

遠くに住んでいる方に、新聞やニュースで取り上げられそうもないことをいくつか、お知らせします。

復興が進んでいるかそうでないかということには、コメントしないつもり。事実、新生活に入った方もいるけど、仮設住宅に住んでいる方もいるし、その人によって感じ方が違うと思うので。

◎まず、震災以来、住宅メーカーが一気にモデルハウスを建てました。もとからあったところもありますが、震災以来増えたことには間違いない。大手といわれるところは、ほとんどそろっていると思います。住宅設備のショールームもできました。

◎造成や住宅建設など、道路は仮復旧の後、今本工事してたり、とにかく工事の車が多い。その結果どういうことが起きるかというと、それに携わる方の日常を支えるための商売が成り立つというわけ。ビジネスホテルが増えました。コンビニの日中、特に12~13時は大変なことに。駐車場はお弁当食べて、一休みする車でいっぱい。(海に近くなると、その傾向がさらにアップする) 我が家は海からそれなりの距離あるけど、うちの近所のコンビニも、この時間帯、駐車場は満車。逆にお正月は、駐車場もお店もガラガラでした。コンビニも新規出店、結構ありましたね。

また、3月11日が近づいています。

辰濃哲郎「海の見える病院」

★★★★

内容紹介

2011年3月11日。
病院を襲った津波は、患者と職員を呑み込んだ。生き残った者たちは、なぜ、これまで真実を語ることができなかったのか。東日本大震災から2年。雄勝病院の悲劇に迫るドキュメント。

読メで知り合った柴モモさんの記録で知った本。地元なんで、読むことにためらいがあったのですが、読んでノックアウト。サブタイトルは、「語られなかった雄勝の真実」と。

あまりに生々しくて、地元民としては無意識のうちに、飛ばし読みしてしまいました。

地震後約30分でおそった津波。患者を見捨てて、高台に逃げることも考えず、患者さんのために最善を尽くし、屋上へ。屋上に津波が襲い、漂流した・・・・漂流物に乗っていたとしてもかなりの割合で、低体温症で死亡・・・

本の最後のほうから、引用します。

「震災当日、病院には40人の入院患者と34人の職員、計74名がいた。津波に襲われた時点では、訪問看護に出かけて外出中だった看護師らを除き、職員28名が院内にいたとみられる。そのうち助かったのは、たったの4人だ」・・・患者さんは全員死亡というわけです。

この病院の話とはそれるのですが、震災後の行動について、裁判もあります。最近一つ地裁判決が出ました。(高裁での裁判が続くようですが) 私は地元にいるだけで、部外者なんでとやかく言えた義理は、ありません。そういうこと含めて、すべて受け止めて暮らしていくだけ。ここに住んでいる以上、この現実から目を背けるつもりもありません。

彩瀬まる「暗い夜、星を数えて」

★★★★

内容紹介

 

ひとりで東北を旅行中、私は常磐線の新地駅で被災した。命からがら津波を逃れ、見知らぬ人の家で夜を明かした次の日、原発事故を知らせる防災無線が飛び込んできた――情報も食べ物も東京へ帰るすべもないまま、死を覚悟して福島をさまよった五日間。若き女性作家があの日からの被災地をつぶさに見つめた胸つまるルポルタージュ。

東日本大震災の経験が、作品に生かされたもの、最近読みました。それには乃南アサ先生の体験がベースになっていました。

この本は、そのものずばり。作家さんが常磐線の車内で被災。その後の混乱の中の出来事を克明につづったものです。

外出先で何か起こったとき、これほど心細いことはありません。私も今までに、何度かそんな目にあっています。はっきり言って、半べそ状態でした。

この作家さん、のんびり一人旅の最中に、それも目的地に着くために乗っていた電車のなかで、1000年に一回といわれる地震を体験したわけだから、混乱の極致。さらに原発事故が追い打ちをかけるのでした。土地勘もない中、本当に心細かったと思います。そんな中、親切な方に出会えて本当によかった。その後、ボランティアに福島にいらしたり、親切にしていただいたお礼に、訪問なさったり、好感が持てました。放射能の問題で、いただいた玉ねぎに困惑する様子も、正直な方なんだなあ。そこまで書かなくてもいいのに・・・

最近新聞報道で、南海トラフの地震について報道されていますが、自宅と離れているからって、他人事でいませんか?

◎今、河北新報で熊谷達也さんの連載読んでいます。まさしく、3月11日から始まる物語です。

石井光太「津波の墓標」

★★★

内容紹介

圧倒的な破壊のさなかで心に刻み込まれた、
忘れられない光景――。

『遺体』で釜石市の遺体安置所における極限状況を描いた著者が、
これまで明かせなかった震災の真実の物語を綴る。

「遺体 津波の果てに」の関連作品。その時の記録は

石巻市民なので、避難生活の殺伐としたもの、その他いろいろ直接的、間接的に聞いていました。

作者が取材を重ねて、積み上げて出来上がったものです。聞き取ったものに関しては、誇張されたものがあったと思うのですが、見たものに関しては、冷静に書かれていたと思いたい。かなりつらい内容です。(ボランティアに対するセクハラ、被災者同士の対立などなど)

絶対新聞やテレビでは扱わない内容です。悲劇と美談しか扱われないのに、ちょっと斜に構えていた自分がいたので、そういう面では、納得の一冊でした。

大木聖子 纐纈一起 「超巨大地震に迫る」

★★★

内容紹介

 

地震研究の現場から、その深層を捉える

日本列島を震撼させたM9.0の東北地方太平洋沖地震。それはなぜ起きたのか? そのメカニズムは? そして、その影響とは? 正しい情報を踏まえながら、これまで蓄積された地震研究の知見から、今回の地震の全貌を捉え直し、さらには今後起こりうる巨大地震を伝える一冊。

筆者のお二人とも、地震学者さんです。お名前ちなみに「おおきさとこさん」 「こうけつかずきさん」とお読みします。

2011年の5月に書き上げ、6月の出版。もう少し早く読めばよかったと思いました。

一番興味あったのは、震災前の長期評価。確かに宮城県沖では、連動でM8.0 単独でM7.5程度の地震が想定されていた。それも30年以内に99パーセントで。私はこの数字を、報道で知っていたので、あの大きな揺れの中、「もうこれで30年は、地震の心配しなくていいんだ」と思い続けていました。でも、福島沖では確率7パーセントですって。

この数字で、考え込んじゃいました。数字って、発表したとたんに独り歩きしますね。

筆者の真摯な態度が伝わり、とても好感が持てました。地震学とは壮大であるとともに、日々の観測の積み重ねという地味な面もわかりました。科学者に対して、もう少し世間の尊敬があればいいのにと思いました。

三陸河北新報社「石巻かほく」編集部編「津波からの生還 東日本大震災・石巻地方100人の証言」

★★★★

内容紹介

最大の被災地となってしまった東北・石巻地方。巨大な波に翻弄されたあの日、何が生死をわけたのか・・・。

助かった自分。素直に喜べない自分。みんなと命を守りあった自分。写真や映像の奥にあったものは、いったいなんだったのか?
地元紙の記者だからこそ得られた、今だからこそ語ることのできる住民100人の貴重な証言。

商店主、主婦、会社員、教師、幼稚園園長、漁師、農家、看護師、介護職員、議員、警察官、消防団員、学生・・・・・。
切実な心の叫びや淡々とした語り口のなかに、震災は誰にでも襲いかかる問題だとわかる好評書。
人びとの記憶から明らかになる津波の真実
地元紙で3か月連載されていたものです。休刊日以外、ずっと読んでいました。もう少しこの本、広まってもいいように思います。(図書館関係の方、ぜひぜひ・・・)
あとがきにあった取材に関するエピソードに泣けた。文章は淡々としていますが、ここには記者さんの熱き心がありました。長時間の取材から、文章を組み立てて、本人が納得するような文章に仕上げていく。地元に密着しているからこその記事。そういう熱い心を理解してくださった、出版社の方々に感謝します。

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