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本・上橋菜穂子

上橋菜穂子「流れ行く者」

★★★


内容紹介

王の奸計により父を殺された少女バルサと暗殺者の魔の手から親友の娘バルサを救ったがゆえに反逆者の汚名を着ることになったジグロ。ふたりは故国を捨て酒場や隊商の用心棒をしながら執拗な追ってをかわし流れあるく。その時々にであった人々もまたそれぞれに過去を持つ流れ行く者たちであった。番外編にあたる守り人短編集。


バルサもタンダも魅力的な人物ですが、どうもファンタジーのジャンルに対して、苦手意識が強すぎました。

このシリーズ、チャグムの成長が好きだということ、改めて思いました。


でも、バルサもタンダも、それぞれ魅力的な子供時代を過ごしたんですね。賭博場のお話は、児童書ではありえないかも。バルサがはまったとは・・・

読み終わってから、見る表紙絵が素敵。ジグロの愛を感じるシルエットでした。

上橋菜穂子「天と地の守り人」第1部~第3部


内容(「BOOK」データベースより)

天と地の守り人「第1部」はロタ王国が舞台。行方不明の新ヨゴ皇国皇太子チャグムを救出すべくバルサは一人ロタ王国へとむかう…『天と地の守り人』三部作の第一巻。


内容(「BOOK」データベースより)第二部の内容

本書は、バルサの生まれ故郷カンバル王国が舞台。「カンバル王がロタ王国との同盟をむすぶかどうかに北の大陸の存亡がかかっている」このことに気づいたチャグムとバルサはカンバル王国へとむかう。しかし、カンバル王の側近には南のタルシュ帝国に内通している者がいた。あやうし、バルサ。チャグムは北の大陸をまとめることができるのか。

内容(「BOOK」データベースより)第3部の内容

バルサとチャグムはこの物語の発端となったチャグムの祖国、新ヨゴ皇国へむかう。新ヨゴ皇国は南のタルシュ帝国に攻めこまれ、一方、ナユグの四季も変化の時をむかえていた…『天と地の守り人』三部作ここに完結。

続いて「天と地の守り人」の感想。第一部は新ヨゴ皇国のとなりの、ロタ王国が舞台となります。

最初のチャグムが書いた手紙を見て、年月と困難な体験が、チャグムを急に大人にさせたんだなあと、感慨深いものがありました。

バルサが、チャグムの危機を知り、救出すべく探しに行く展開ですが、知らぬ間にタンダは、徴兵されてた・・・いつの世も、戦争は弱い立場の人たちを巻き込むのでした。

スパイが多数いて、だれが敵なのか味方なのか、さっぱり読めない展開は、おもしろいものでした。第一巻の最後で、念願のチャグムとバルサの再会。今後が楽しみです。


以下第二部の感想。舞台は、バルサの故郷カンバル王国となります。

バルサとチャグムが旅を続ける様子。物語の当初のころを思い出し、感慨深いものがありました。

捨て荷を使って、逃げとおせたのに、結果その荷物を惜しく思う、もったいないと思い、護衛を責める場面、いつの世もこういうことってあるんだと、ため息が出てきました。

ファンタジーであることを忘れるような展開でしたが、ナユグ(異界)の変化があって、我に返りました。ここまで来ると、ページをめくる手も早くなり、結末が知りたい一心です。

以下第三部の感想。舞台は、物語の初めの新ヨゴ皇国へ戻ります。

戦乱の様子が、容赦なく書かれて、作者が読者へ対しての真剣勝負を感じました。

バルサが、壊疽しはじめたタンダの腕を切り落とすシーンは、思い出しても胸がつまります。

父親とチャグムは和解できたのだろうか?洪水が起きることがわかっていても、都と運命を共にするという帝、それは美学なんだろうか。いろいろ考えてしまいました。

ファンタジーであることを忘れそうなお話でしたが、トロガイが呪術を使い危険を知らせる場面で、またまた我に返りました。

全体を通しての感想。

「旅人」のシリーズのほうが好きですけど、結局「守り人」も読まないと話の内容がわからないので、順番に読めて、それも記憶がはっきりしているうちに全部読めてよかったです。外伝やガイド本もあるようなんで、図書館にあったら読んでみるつもり。

また、登場人物も多くて、読み進めるもの結構大変でしたが、主な登場人物以外に必ず一人二人気になる人、出てきますね。私はタルシュ帝国の「後継者争い」が、気になりました。

上橋菜穂子「蒼路の旅人」

★★★

内容(「BOOK」データベースより)「蒼路の旅人」

新ヨゴ皇国皇太子のチャグムは罠と知りながら、祖父トーサと共に新ヨゴの港を出港する。この船出がチャグムの人生を大きく変えていく…罠におちひとり囚われの身となるチャグム。愛する人との別れそしてあらたなる出会い…。

長い年月をかけて紡がれ、ファンから待ち望まれて続いてきた物語を、どんどん読める幸せを感じています。

まとめて4冊借りてきました。


私はこの種のお話(いわゆるファンタジーと呼ばれる分野)は苦手ですが、この「旅人」の編、皇太子チャグムの苦悩を描かれた二冊は、とてもジャンル分けする内容でなく、壮大なものでした。幼かった皇太子が、大人になり、ならされた一面もありますけど、成長を感じる作品でした。

前置きが長くなりました。


まず「蒼路の旅人」の感想。

国の未来を考え、大国の支配をうける方がいいかと考えるチャグム。現実を冷静に見つめる様子には、感心してしまいました。

このあたりのことは、現実の世界にも大いに通じることがありますね。

父親に愛されていないことを、感じる一面も悲しい。これも同じく、今を生きる私たちにも共通することがあります。

祖父との永遠の別れ、最後決断して海へ飛び込むチャグム・・・読後表紙絵を見て、感動がさらに深まりました。

上橋菜穂子「神の守り人」来訪編 帰還編

★★★

内容(「BOOK」データベースより)

ロタ王国建国の伝説にまつわるおそろしき神“タルハマヤ”とタルの民との秘密とは…王家に仕える隠密カシャルたちが遠い昔かわしたロタ王家との約束とは…タルの美少女アスラは神の子か、それとも災いの子か。

内容(「BOOK」データベースより)

アスラは自らの力にめざめ、サーダ・タルハマヤ“神とひとつになりし者”としておそろしい力を発揮しはじめる。それは、人の子としてのアスラの崩壊を意味していた…はたして、バルサたちはアスラを救うことができるのだろうか。

バルサ、根っからの「用心棒」体質のようで、ほっとおけない兄妹と運命を共にする。今度は、ロタという大国が登場します。

「憎悪」という感情の存在を否定することはできないけど、コントロール不能となった場合、どうなるのか。そんなことを考えた作品でした。アスラは、自分の「狂気の一面」を認識していない。そんな彼女をみているの、バルサも怖かったのではと感じてます。

ラスト、アスラが深い眠りに陥ったのは、どんな意味があるんでしょうか。読メでほかの方の感想読むと、続く作品の伏線にもなっているようで、読み進める楽しみも増えました。

上橋菜穂子「夢の守り人」「虚空の旅人」

★★★

内容(「BOOK」データベースより)「夢の守り人」

       人の世界とは別の世界で花をつけ実をむすぶその“花”は、人の夢を必要としていた。一方、この世をはかなんでいる者は、花の世界で、永遠に夢を見つづけることを望んだ。いとしい者を花の夢から助けようと、逆に花のために魂を奪われ、人鬼と化すタンダ。タンダを命をかけて助けようとするトロガイとチャグム、そしてバルサ。人を想う心は輪廻のように循環する

二冊また借りてきました。

物語に引き込まれると同時に、心地よい眠気が・・・このシリーズ、なんだか眠り薬のようです。

え~~タンダが化けてしまった。ショックです。花、夢の理解が、難しいように思え、また今一つ空気読めないユングがよくわからない・・・

それでも、トロガイの過去が明らかにされたのには、大満足。大人になったチャグムが登場したことも、満足。

内容紹介「虚空の旅人」

       隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、〈ナユーグル・ライタの目〉と呼ばれる不思議な少女と出会った。海底の民に魂を奪われ、生贄になる運命のその少女の背後には、とてつもない陰謀が――。海の王国を舞台に、漂海民や国政を操る女たちが織り成す壮大なドラマ。シリーズを大河物語へと導くきっかけとなった第4弾
本の後ろのほうには、「番外編」とあったけど、4冊読んだ中では、一番わかりやすいように思いました。(でも、三冊読んだからだと思う。いきなりこれ読んでもダメだ・・・)
この本にはバルサは登場せず、チャグムが隣国に招待された先での出来事。地図も広大になりました。海賊に襲われた後、生き抜いた少女スリナァは、今後の成長が知りたいと思ったのですけど。

上橋菜穂子「精霊の守り人」「闇の守り人」

★★★

内容紹介「精霊の守り人」

       老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。 
    

内容紹介「闇の守り人」

       女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは――。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。      

ファンタジーが苦手なんで、ずっと避けてたこのシリーズですが・・・

あまりに壮大で圧倒されてしまいました。とりあえず二冊読みました。

設定があまりに非現実的なのに、登場人物の心理描写が、なんとも素晴らしい。精霊の卵を抱くという発想、どこから来たんだろう。

バルサの今後、今からいろいろ楽しみです。

二冊目は、バルサの過去。生い立ちにスポットが当たっています。物事に表と裏があること、バルサが思うジグロと、故郷の人が思うジグロがあまりに違うこと。現代の世界にも通じそうです。

ラスト、闇の守り人の中に、ジグロを感じ、戦いが「舞」に代わっていく様子は、とても素晴らしいものでした。

上橋菜穂子「隣のアポリジニ」

763番 ☆☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)

独自の生活様式と思想を持ち、過酷な自然のなかで生きる「大自然の民」アボリジニ。しかしそんなイメージとは裏腹に、マイノリティとして町に暮らすアボリジニもまた、多くいる。伝統文化を失い、白人と同じように暮らしながら、なおアボリジニのイメージに翻弄されて生きる人々。彼らの過去と現在をいきいきと描く、作家上橋菜穂子の、研究者としての姿が見える本

本プロ同窓生が読んでいるのを知り、図書館で探しました。児童書の棚の奥の隅に見つけました。

隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民 (ちくま文庫) Book 隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民 (ちくま文庫)

著者:上橋 菜穂子
販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

上橋菜穂子「獣の奏者 刹那 外伝」

735番 ☆☆☆☆☆

内容説明

120万部突破の人気シリーズ「外伝」登場
エリンとイアルの同棲時代、師エサルの若き日の苦い恋、息子ジェシのあどけない一瞬……。
本編では明かされなかった空白の11年間にはこんな時が流れていた!

図書館に予約したのが、早めに入手できました。そして、一気読みしました。

作者のあとがきも素敵。すべてが素敵なお話でした。本編では、ちょっとお堅いイメージのエサルの若いころの苦い恋愛。彼女のこと、より深く、理解できたように思いました。

そして、エリンとイアル。ジェシが生まれるまで、こういうことがあったのか!不器用なエリンが、精一杯の力で投げた「直球」に、ドキドキしました。また、イアルが自分の家族と離れての日々。「奉公先で死んだことにされた」なんて、悲しすぎます。その悲しみを理解したエリン。この二人は、運命的に結ばれていたのだなあって、ロマンを感じました。

ジェシの赤ちゃん時代のお話は、微笑ましいの一言に尽きます。みんなこんな風に育ってきたんだ。そして、育ててきたんですね。

獣の奏者 外伝 刹那 Book 獣の奏者 外伝 刹那

著者:上橋 菜穂子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

上橋菜穂子「獣の奏者 Ⅳ 完結編」

725番 ☆☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)

王獣たちを武器に変えるために、ひたすら訓練をくり返すエリン。―けっしてすまいと思っていたすべてを、エリンは自らの意志で行っていく。はるか東方の隊商都市群の領有権をめぐって、激化していくラーザとの戦の中で、王獣たちを解き放ち、夫と息子と穏やかに暮らしたいと願う、エリンの思いは叶うのか。王獣が天に舞い、闘蛇が地をおおい、“災い”が、ついにその正体を現すとき、物語は大いなる結末を迎える。

長かったお話もこれにて、完結。

ジェシが大人びていく様子が、なんとも切なかったです。最終章「エリンの木」が、この長い長い物語の終わりとして、素晴らしかったです。エリンが最後の最後に行き着いた現実。ジェシが命がけに母に伝えに行く場面は、息をのみました。

あとがき読むと、ⅢとⅣはファンの熱望で生まれたとのこと。4巻となって、まとめて読めたこと、ありがたく思いました。

獣の奏者 (4)完結編 Book 獣の奏者 (4)完結編

著者:上橋 菜穂子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆ファンタジー苦手な私も、すっかり物語の世界を楽しみました。王家の中のお話も、素敵でした。登場人物のリストには、助けられました。ホントに・・・ 戦の展開の場面では、地図ほしかったなあ。

上橋菜穂子「獣の奏者 Ⅲ 探究編」

724番 ☆☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)

あの“降臨の野”での奇跡から十一年後―。ある闘蛇村で突然“牙”の大量死が起こる。大公にその原因を探るよう命じられたエリンは、“牙”の死の真相を探るうちに、歴史の闇に埋もれていた、驚くべき事実に行きあたる。最古の闘蛇村に連綿と伝えられてきた、遠き民の血筋。王祖ジエと闘蛇との思いがけぬつながり。そして、母ソヨンの死に秘められていた思い。自らも母となったエリンは、すべてを知ったとき、母とは別の道を歩みはじめる…。

あれから11年の時がたち、エリンは母になっていました。王国も変わっていました。

エリンの息子のジェシが、とにかくかわいかったというのが、率直な感想でした。

エリンの成長ぶりには、頭が下がります。闘蛇の大量死を、学者として分析して、母の死について、自分なりに認識を新たにしていく過程に納得しました。

獣の奏者 (3)探求編 Book 獣の奏者 (3)探求編

著者:上橋 菜穂子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆4冊読み終わった今、この第3巻が一番好きです。王獣の大量死を調べていく過程が、一番好きです。私たちが捻じ曲げてしまった動物たちのことを思いました。以前テレビで、ペットの繁殖に関して、神をも畏れぬ実態を見てしまったので・・・

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